貴方の声が好き
貴方の仕草が好き
貴方の優しさが好き
貴方の全てが好き

傍にいられるだけでいい
笑顔を見られるだけで幸せ

貴方の声が
私の名前を呼んでくれたら
それだけで天にも登る気分なの

だからこそ

私の知らないところで
笑っている貴方は

･･････嫌い




「好き嫌い」

偽りの平和の中に

欲望と愛憎が渦巻く

煌びやかな表情の裏には

人々の思惑がひしめき合っている

平穏に見えていても

至る所で魑魅魍魎が蠢いている

人の欲望が好物の奴らに

魅入られないよう

気を引締めておくことを

お忘れなきように





「街」

幼き日に夢見てきたことは
ほぼほぼ無理なことばかりだった

月に行きたい
お姫様になりたい
空を飛びたい
黒豹を飼いたい

やってみたい事には変わらないけど
現実的には無理な事ばかり

それでも純粋に願いを持っていられた

大人になった今
無意識に出来ること出来ないことを
選別してやりたいことを望む

寂しくもあるが詮無きこと

そして今望むのは
不自由ない暮らしをしたいという
簡単な様で難しい願い





「やりたいこと」

明けの明星が
静かに空に溶けていく

鳥たちの歌声が響き渡り
賑やかなメロディを奏でる

花たちも目覚め
美しい姿を競って咲き誇る

冷えきった空気が
柔らかな陽射しで温められていく

全てが照らされ朝露が光り輝き
一日で一番眩しい時間

人はその眩しさに目を逸らし
微睡みから抜け出すのを拒む

あと少し･･･
毎日毎日
布団の温もりから抜け出すのに苦労する

朝一番の陽射しを浴びて
今日も一日健やかにとは
なかなかにできないのが不思議だ





「朝日の温もり」

運命は変えられぬ

その都度の選択で路は変わる

選ばぬも選択

楽も苦も己の活路

その身に纏いし業と共に

最善の路を見いだせ

全ては己の答え次第

他者に罪なし己の責任

さあ選ぶがいい

宿命を乗り越える最善の路を





「岐路」