ただ必死に走って走って...
今視界の端に見えたのは、若い頃の私のママ。
大きいお腹の中には私がいるのかな。
いま追い越したのは私の母校。
あの先生、元気かな。
流れてきたのは私が好きだった歌手の歌。
狂ったように毎日のように聞いてたっけ。
空はレイヤーを被せたみたいに赤くて、
道は影さえできない。
それでも走らなきゃ。
私は、きっとこの先を知らなくちゃいけない。
しばらく走って見えてきた。
あれは。
あれは、赤ちゃんがいなくなったときの私。
死産だった。
夫も、親も、義親も、慰めてくれた。
けど、そのせいで余計辛かった。申し訳なかった。
ママみたいに、私みたいに、
元気に産んであげたかった。
あなたは私を恨んでるかな。
名前、決めてたんだ。
女の子って言われたから、
どんな名前がいいだろうって毎夜、夫と話して...。
あなたの名前は、心愛って言うの。
優しくて、愛を沢山受ける子になって欲しいから。
ベビーカー買って、
ちょっと早いかもだけど、服も買って。
心愛と話せるのを楽しみにしてた。
本当にごめんね。
だめな母親でごめんね。
いつか、あなたと出逢えたなら。
溢れるくらいの愛と、優しい言葉をかけたいな。
またね、心愛。
「ごめんね」って言われた、月曜の3時半。
君のことは好きだけど恋愛的な好きじゃないって。
悲しかった。
物心ついてからずっと隣に居たんだもん。
あなたのことは何でも知ってるつもりだった。
きっと将来はあなたと幸せになるって思ってた。
けどね、ちょっと嬉しくもあるんだよ。
いつも返事を濁すあなたが、
いつも笑ってごまかすあなたが、
胸を張って、私の目を見て、
「ごめんね」
って言ってくれたから。
あなたの好きな人はどんな人なんだろう。
きっとあなたの隣が似合う人で、
その人の隣はあなたが1番似合うのだろう。
もうちょっとだけ、頬の雨を汗と騙されてほしい。
今日が真夏で良かった。
大好きだったあなたへ。
ごめんなさい。
さっき言った「大丈夫」は嘘なんです。
でも、本当にあなたの幸せを願っているから。
だから、あなたとその人の結婚式には、
ちゃんとお客さんのひとりとして呼んでくださいね。
私はきっとあなたのことを忘れられない。
次の恋にはまだたどり着けそうもない。
けど、けどさ、これはきっと新しいスタートだから。
幼い私へごめんなさい。あなたの夢は叶えられない。
昨日の私へごめんなさい。手紙、渡せなかった。
明日の私へ
大丈夫、きっと上手くいくから。
この涙は恋する私への献花にしてくれ。
ばいばい、ばいばい。また明日。
君が半袖を着てきた。
もうそんな季節なのか。
そういえば、中間が近いもんな。
中間。
中間試験。
.....................。
勉強しないと、と思うたびに
自分の数少ないやる気が干上がっていく。
教室の窓を開けて身を乗り出す。
来年からは教室にエアコンがついて、
窓には転落防止用の突っ張り棒がつく。
こうして柔らかい風を感じられるのもあと少し。
夏って暑いから嫌だけど、
なんでか大好きなんだよな。
ああでも暑すぎる。
早く紅葉が散りますように。
天国とか地獄とか宗教によって違うじゃん?
そーゆー宗教学?を大学でやってる姉ちゃんいてさ、
なんか教えてもらったんやけど、
キリスト教を信じないならキリスト教の地獄へ、
仏教を信じないな仏教の地獄へ、
イスラム教を信じないならイスラム教の地獄へ、
って。
信じる者は救われるの逆は、
信じない者は救われない、らしいよ。
それ聞いて俺さ、思ってん。
めっちゃ都合良い宗教作れば良くね?って
なんか全部の宗教に繋がってて、
来るもの拒まず去るもの追わず、みたいな?
やっぱ人間には縋る物があった方がいいと思うん。
え、何?なんの漫画読んだんだって?
いやいや、俺真面目。超真面目。
日頃の行いってさすがにひどいだろ!
ちょっ待って待ってって!
一旦話し合おうよ!
俺、お前とならどこでも天国だと思ったから
打ち明けたんだ!
お前は、そう思ってない?
新月は、
地球で唯一月が太陽に照らされない日。
さながら月の有給日。
そりゃ、月だって休みたいよな。
まあ太陽はほぼ毎日仕事だけど。
あ〜土日出勤無理〜〜〜〜