葦田香亜流沙/あしたがあるさ

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8/26/2025, 10:36:33 AM

素足のままで 8/26
君が転校してしまう。知ったのは、前日のことだった。
その日僕は、あなたに手紙を書いた。
何回も何回も、書き直した。
夏休み前最後の日、君が転校する日だ。
やばい!手紙を忘れた!!
放課後を知らせるチャイムがなったと同時にすぐに家に突っ走った。
靴を脱ぐのさえじれったかった。
手紙を手に取ると、僕は駅へ走った。
運動音痴な僕が、必死で走った。
素足のままで
駅に着いた時には息絶え絶えだった。
それでもなんとか階段を上り切り、ホームへと急ぐ。君がいた。
手紙を手渡す。
息切れしながらも頑張って言った。
「ずっと前からす、す、好きでした!!」
彼女はニコッと笑って、
「私も」
と言った。
足裏の痛みなど、どうでもよかった。

8/26/2025, 8:56:03 AM

もう一歩だけ 8/26
「がんばろうよ!ここまできたんだ!」
友の声がする。俺らは、新たな生存可能な星を探すべくあてもなくこの宇宙を彷徨った。
もう地球から何光年離れただろう。今更地球に帰ったとて、俺らを覚えている人はいるのだろうか。
なんで宇宙に飛んでったのか、今や意味がわからない。
新しい生存可能な星、
そんなの、ありもしないって、心のどこかで知っている。
今からでも引き返すべきか。
友が口を開く。
「お前、言っただろ?2人で歴史に名を残そうぜって。」
そうだ、幼い日の俺らはそんな馬鹿げたことを言っていた。でも、その野望が絶望の淵から救う事もあるんだ。馬鹿にしちゃぁいけない。
もう1歩だけ、進んでみるか。
夢見た星を、見てみるか。