もう一歩だけ 8/26
「がんばろうよ!ここまできたんだ!」
友の声がする。俺らは、新たな生存可能な星を探すべくあてもなくこの宇宙を彷徨った。
もう地球から何光年離れただろう。今更地球に帰ったとて、俺らを覚えている人はいるのだろうか。
なんで宇宙に飛んでったのか、今や意味がわからない。
新しい生存可能な星、
そんなの、ありもしないって、心のどこかで知っている。
今からでも引き返すべきか。
友が口を開く。
「お前、言っただろ?2人で歴史に名を残そうぜって。」
そうだ、幼い日の俺らはそんな馬鹿げたことを言っていた。でも、その野望が絶望の淵から救う事もあるんだ。馬鹿にしちゃぁいけない。
もう1歩だけ、進んでみるか。
夢見た星を、見てみるか。
8/26/2025, 8:56:03 AM