部屋の片隅で今君はまた何を思う
........沈黙が流れて
いつもお調子者のアイツも、ずっと黙ってる
こいうときだけ、反省した顔してさ
態度だけは反抗しまくって
また、繰り返す
ただずっとそこにたち、それだけで気分を悪くするからと言われ電源を失ったようにアイツは片隅に肩を寄せて
その顔は今じゃ何も感じないのに、決意をしているような、そんな顔
絶望しているのかさえもわからない
「...ずっとそんな場所にいればお前が壊れるだけだぞ」
なんて、もう手遅れな自分がいう
自分が悪いって、考えて生きていたあのときの自分に
ずっと助けてもらったり、能力が開花して回りを圧倒する!なんて、どうしようもない妄想ばっかして
「逃げてくれよ、オマエも...こうなりたくないだろ」
ただもう脱げられない俺とは違う、過去を、変えてくれ
なんてもう、遥か昔の夢のようだ
私はあなたが嫌いです
とてもとても、嫌いなのです
ですから、どうかワタシのためにもう目の前に現れないでください
アナタはそれを理解してくれないんだろうね
太陽が雲に隠れて見えなかったあの場所へ
そんな置き手紙を残し突如消えた友人
正直理解できなかったし最後の文なんか尚更
でもその友人はある妖怪が好きだった
それは天邪鬼、知っている人なら知っているであろうその妖怪
アイツはよく反対の言葉で遊んでいたっけな
そういうところまで思い出してようやく理解した
あぁ、早く行かないと
アイツが月がよく見えたあの場所で待っている
(私はあなたが好きです
とてもとても、好きなのです
ですから、どうかアナタのためにもう目の前に現れないでください
アナタはそれを理解してくれないんだろうね
月がよく見えたあの場所へ)
ガリガリガリガリ
今日も鉛筆を走らせる手は止まろうとしない
ついでに目の下にできる隈だって日に日に黒くなっていく
どうしようもないんだ、いつも薄い壁から聞こえるダレカへの罵詈雑言が自分にもいわれているような気がしてならなくて
自分は劣等生じゃないんだ、だからそんなこといわないで
なんて声も枯れて、いつも愛嬌振り撒いて仮面被って
仮面被った挙げ句の果てに仮面が壊れて
しばらくそとにでないで引きこもって自分が自分であるがために中二病染みたことしたり芸術だとかいって絵の具をキャンバスの上に撒き散らす
それである程度回復したらまたあの仮面を被っての繰り返し
辛くて勉強してもどうせ結果は変わらない
もう眠くもない
自分を捨てて後悔させてやるとかなんど思った?でも結局結果は変わらないで自分もバカだから、学ばないからすぐいつも通り
あぁ、本当になに考えてるんだろ
ほらまたやった
もう朝の7時、また今日も同じことを繰り返す
ここはどこだろうか、いやぁ急になんだって話だろうが
俺は今真っ白な場所にいる
そう、言葉通りまっっしろ、なんにもない
終わりがあるのかもわからない、壁も床もない、お陰で影もない、歩いたり走ったり、泳ごうと思えばその場で泳げてしまうし
イメージで飛ぶなどもできる、ものを産み出したりはできないが
...これは夢なのだろうか?
まぁ夢なら起きることができるだろう
だがこの時点でちょっとおかしいのだ
もしこれが夢ならば明晰夢となる
泳いだり飛んだりできるのは確かにやってみようでできたが、この世界をどうやっても変えることはできない、そうつまりこれは明晰夢のようだが明晰無ではない
サァァ...
変な音がなったと思えば上から雨が降ってきた
真っ黒なインクのような雨、それが回りを埋め尽くしてしまいには闇に飲まれたように暗くなる
そして自分も飲み込まれたとき_____
「先生...先生!!!」
「うわっ!?」
「なに寝てるんですか!?頭からインクを被ってますし....!!!」
...あぁ、そういえば締め切り間近だった漫画を書こうとして、でもまったくいい寝たが思い浮かばず白紙で...そのまま寝落ちしたのか、インク瓶の蓋を開けたまま
...やってしまったな
「ごめんごめん、風呂はいってくるよ」
あぁ、じゃあさっきのなんだったんだろ
とか思いながら俺はシャワーを浴びた
ある日の事だ
『...雨、やまないな』
最近ずっと雨が降る
しかも低気圧のせいで頭も痛い
『......』
わたしは、雨が好きではない
なんとなく、好きじゃない
いつも胸騒ぎがする
ポツッ....ポツッ.....グスッ...
『____え?』
今、雨の音にまじってよくわからなかった
でも、確かに誰かが泣いているようで
今まで感じていた胸騒ぎがもっとひどくなった
ドクドク心臓が脈打って...
ヒグッ...グスッ...
とうとう、泣き声しか聞こえなくなった時
「やっほ!」
「うわーん!!またやっちゃったぁー!」
「っ...!!ねぇッやだよ....ッ!」
「まだッ死なないッで....」
「うゥッ...うあぁッ...ヒグッ...グスッ....」
「...また、生まれ変わったら、会えるかな」
そうやってはかなげに笑う女の子
前世、私と仲が良かった女の子
あぁ、泣かないで?
アノコは泣き虫で、よくあの頃は背中をさすりながら言っていた
でも今は言えない、私はもう君のそばにいないから
今でもひとりで泣いているのかもしれない
あぁ....
『____泣かないで....ッ』