贈り物の中身
贈り物の箱は…
正直に言って箱しか見たことがない
レジのそばにあるラッピングの包装案内
基本的、送る側だった私には
贈り物自体に馴染みがない
アニメで見たような箱のプレゼント包装なんて
記憶がない
友達からもらった袋のラッピングまでがせいぜい記憶に残っている程度だ
だから贈り物の中身と言って
思い浮かぶのは
友人数人からの誕生日プレゼントくらいである
中身は文房具が多かった
子どもの頃はおもちゃが欲しかった
ゲーム機は自分で買った
大人になってから
誕生日プレゼントが欲しいなんて
言えるわけがなかった
子どもの頃からサンタクロースはいないと言われた
だからプレゼントに期待しなかった
贈り物の中身は
しょんぼりとした自分の顔だった
凍てつく星空
星は生きている
数光年レベルの光が今
私たちの元に届けられている
凍てつく星空は
冬になって本領を発揮し始めた空だ
空気が澄み、人々の感覚も澄み
そんな中で輝きを放つ星空を
誰が見上げないというのだろう
寒さの中に一つ、二つと星が光り始めたときの
感動たるや
私たち詩人はその感動を表現するのが仕事である
題材がなければ詩は書けないように
星だって光が届くと信じず光らなければ
私たちの目に届くことはない
愛する人と手を握ってみる星空ほど
澄んだ星空は存在しない
君と紡ぐ物語
2025年も残り1ヶ月
いや、この言い方だったら危機感がないからこう言おう
2025年も残り31日
ほら、ちょっと背筋伸びたんじゃない?
今年はいい出会いがあった
人生を変えるような……
いや、すでに大きく変わった年だった
今年杖をついて歩けるようになったはずなのに
随分と遠い出来事のように感じる
上半期は体を、下半期は心をリハビリした
いつも私はマイナスを書いてきた
それしか分からなかったから
でも今はプラスもゼロも書けるようになった
誰かさんのおかげで
出会ってようやく半年の誰かさんと紡ぐ物語は
まだまだ始まったばかりなのに
どこか運命のイタズラと思えるくらい
関係が出来上がっていた
霜降る朝
霜、しゃりしゃりとする足元
土が氷を帯びるだけで冬がきたと思わせる
地球の温度管理がなければ
日本人は四季など考えなかっただろう
朝日が遅くなった
太陽も冬になると布団から出たくないらしい
人間も布団から出られないのだから仕方ない
少しだけ冷え込んできた秋の朝
すぐそこに雪の予告を残している
このまま道路が凍れば事故待ったなしだ
仕方なくボクは太陽より早起きすることにした
心の深呼吸
現代社会はマラソンというより
ランニングマシンで動いている
一つ勘違いしてほしくないのは
走り方は自由ということである
真面目に走る人もいれば
一輪車に乗って走る人もいる
そもそも歩いてる人もいる
スピードは多様 走り方も多様な時代
止まってランニングマシンから降りることをしない
スポーツジムだってそうだ
走ってから外に出る時の景色ってまあ
段違いだろう
現代人は家にもランニングマシンを置いている
snsで承認欲求モードである
心の深呼吸を忘れたら
体と心の体憩を忘れたら
人はカンタンに壊れる
そういう動物だ