「台風が過ぎ去って」
台風の後
東京の空には二重の虹がかかったと言う
その大きなダブルレインボーは
多くの人が見て幸せな気持ちになった
台風は東京の汚れた空気も
一掃したようで
空そのものも綺麗にしてくれた
何か心にモヤモヤがある時も
思い切り泣いたり
感情を出すとスッキリする事が多い
心から泣いた後は
心に虹がかかったように
晴れやかな笑顔になれる気がする
「ひとりきり」
大事なもの…
ひとり時間
自分で考える力
自由
心の余裕
自分と向き合う事
問題を客観的に見る力
頑張る力を抜く
精神や身体を休める
自分の好きと一緒に居られる
気楽でいられる
リラックス出来る
ストレスから開放される
ゆっくり考えられる
コーヒーを楽しむ時間
自分が自分で居られる時間
自分の好きと一緒の時間
全部が一人の時間に成長していると思う
「Red、Green、Blue」
最近、歩いていて景色が
秋らしくなったなあと思う
赤く丸いポストが懐かしく思えたり
新緑の季節が過ぎて
緑の葉も落ち着いた緑になり
空の青さも
夏のカンカン照りとは違い
若干薄い水色だと思う
これから、秋が進み
紅葉の時期になると
紅葉は一斉に真紅に姿を変える
この間は青いシオカラトンボを見かけた
秋だなあ…
「フィルター」
僕はコーヒーのフィルター
朝は全力で美味しいコーヒーを作る為
頑張らねばならない
一回の生命だから
何としてもコーヒーの旨味を出す
この仕事に生命をかける
ご主人は朝は大体
機嫌が悪い
その分、僕のフィルターの身体は鳴り
張り切るのだ
ご主人は起きて
朝のルーティンとして
コーヒーを淹れる
さぁ、僕の出番だ
コポコポ
コポコポ
コポコポ
お湯が注がれる
僕の身体はコーヒーを抽出する
僕の生命と共に
頑張った身体は
もう、お湯を3杯入れたら
限界みたいだ
意識が遠のく
ご主人は満足そうに
機嫌が良くなる
「あぁ、良かった…」
遠のく意識の中で
そう思うのだった
「仲間になれなくて」
色々と努力してみたんだ
自分を変える事にも熱心だった
新しい友達が欲しくて
散々、努力したけど
心を通わす人は見つからなかった
過去に人を酷く傷つけた罰かのように
私は独りでいる
今日も独りでいる