《善悪》
善だけとか、悪だけとかは、あり得ない
必ず善と悪は揃って存在する
しかし、見方を変えれば悪も善だ
自分にとっての「悪」は
他人にとっての「善」なのかもしれない
ならば悪とはなんだろう?
悪は本当に存在するのか
善も本当はないのでは
善も悪も人間が勝手に決めたもので
元々は存在しないのやも
すべては偶然の出来事で───
《流れ星に願いを》
友達:最近落ち込んでるよね?
どしたの?
私:そうかな?元気だよ
大学は県外行くからもうそう多く会うことは出来ない
だから寂しいなぁ
なんて口が裂けても言えない
絶対何か言ってくるだろうし、
しまいには私もそこ行く!
なんて言うだろうなぁ。
無理だよねぇ~…偏差値がかなり高いから、
多分、この友達はついてこれない
申し訳ないけど
友達:あ、今日誕生日だよね?実は誕プレ持ってきたんだぁ~!
私:え!?マジで!?うれしい!
友達:お誕生日おめでとう!この前推しのライブがあって、たまたまあんたの推しのグッツも
買えたから、買ってきちゃった!ティーシャツとサイン入りの色紙と、キーホルダーと、ミニスノードーム!
これ全部誕プレ!!
私:うれしい!!でも、…こんなにいいの?高かったでしょ?お金渡すよ。
友達:いいの!友達のよろこんだ顔が見れただけで、それだけで十分だから
だって大学は県外なんだよね?
私:え、何で知ってるの?言ってないと思うけど
友達:私は顔が広いんだよぉ~!あんたのお母さんのLINEも持ってるから!
私:、、ありがとう、、本当に
友達:いいんだよ…いつも不甲斐ない私なんかと遊んでくれて、助けてくれて、こちらこそありがとうだよ
こんなに私のことをよくしてくれる友達なんて他にいない
たった一人の存在
この三年間離れることなくずっと過ごしていたぶん、お別れは悲しいなぁ
別れたくないなぁ~…
ずっと一緒にいたいなぁ
私:このまま時間が止まればいいのに
友達:そうだね。
私:実はさ…………私……本当はその学校行きたくない!いい国立大学だからって、親にはいれって言われて…
別れたくないっ……!行きたくないっ……!卒業したくないよ……!!
友達:私も一緒の大学行けたらいいんだけど、無理…だよね笑
友達:あ!流れ星!!お願いごとしなくちゃ!!
お願い!私を友達と同じ学校に入れてください!!
私:……言っちゃだめじゃん…w
友達:そうだった…!!よし!もう一回!!!今度こそお願いします!!
私:………私のお願いごと…かなってほしいな…
«この友達が、一生笑顔でいれますように»
《ルール》
この世界には暗黙のルールがあります。
それは『空気を読む』・『察する』と言うことが出来てこそのことです
でも、それは理不尽なこと
それはこんな話が物語っています────
バスに乗って帰宅していた男は
妻から来た電話をキャンセルした
勿論男はメッセージで
「今バスに乗ってるから出られない。急用ならメッセージで送ってもらえないかな、」
と送った
これはバスに乗っているときは電話に出てはいけない暗黙のルールがあるためだ。
みんな勘違いしているかもしれないが、実はバス内での電話は〈法律で禁止されていない。〉
電話をしてはならないと言うルールの理由は周りに迷惑をかけないようにと言うとても親切なものだ。
しかし、この暗黙のルールが理不尽になることがある
既読はついたものの、妻からのメッセージは来ないから急用でないと判断した男は
そのままいつも通り家に帰った
しかし、帰った家は荒らされ、妻は台所で血を流しながら倒れていた
手元にはいつも妻が愛用していた血まみれの包丁と、血で滑った指紋の跡が残るスマホが落ちていた
は…??え……なんっ…で…………
そう。妻は家に入ってきた強盗に殺害されていたのだ
家には作りかけのカレーの匂いが漂っていた
数分後、到着した警察と救急車に話をして
盗まれた通帳の銀行口座を凍結するなどの作業をし
その日の残りは白い布が顔に被せられた妻の横で過ごした。
男は後悔した。とても深く、今日がまるで世界の終わりかのような顔をして
電話に出ていたら、もう少し早く帰宅できたのに…
もう少し早かったら…助かっていたかもしれないし…
少なくとも最期のお別れだけでも出来たかもしれない…
どうして自分は出なかったのか。あのとき電話に出ていれば、
今よりかはよかったかもしれないのに
これからの一生を共に過ごそうと誓っていた人と、こんな終わり方がいいわけがない
ずっと妻と表記していたけれど、実はこの二人はまだ戸籍上での結婚をしていないのである。
これから婚姻届をだして結婚式を挙げようと用意していたところで起きたことだった
なので、同じ墓に入ることも出来ない。
男も妻も両親と絶縁しているため、血縁関係のある人間からお墓の許可を得ることが出来ないので希望も何もない
もし…あなたが男の人の立場なら、
これをどう思いますか?
私:暗黙のルールは、理不尽なことがあります。
確かにどれも親切ですが、どうすればいいと思いますか?
《今日の心模様》
月曜日=憂鬱
テスト一週間前=超憂鬱
今の心模様といえば…真っ黒のバッテンがふさわしいだろう
友達:ねぇ~この前やった小テスト何点だった?
私:あぁ~、50点満点のあのテスト?
友達:そうそう!私全然だめでさぁ~、36点だった!😂
私:おぉ~、かなりおわってるねぇ~
友達:ねぇ~!仲間でしょ?だよね??
私:勝手に一緒にしないでよ。49点ですぅ~
友達:えぇ!?嘘だぁ!
私:残念だけど、本当だから、……ま、小テストがよくても本番はあんたを超せないけどね
友達:ま、でも本番が全部じゃないけどね…
私:この前合計ぎりぎり350達しなかったんだよ?
友達:内の学校は難関校だから大丈夫だって。普通、塾は期末終わった後、
各校の問題用紙を持ってきて交換し、勉強するのがルールだけど。
内の学校の問題は難し過ぎるからって
持ってくるなって言われてる。
持ってきても難関校受ける人だけって。
それぐらい難しいんだよ。
私:そうなんだ…なんだかホッとしたような……
友達:自信持ちな?
私:ありがとう…やる気出てきたわ
友達:ま、この高校でテスト受け続けるなら今の点数から変わることはそうそうないと思うけどw
私:励まされたのか…煽られたのか…どっちなの………
友達:本当に私と肩ならべたいのなら、最低400点はとらないとね。
私:クッ…私よりも点数低い友達いるからいいもん!
友達:あ~あの自分大好きナルシスト女?
私:すごいあだ名ついちゃってる……
友達:あいつの合計点聞いたけど、237点だってね。
でも下なんて見ないで上見なよ?
私:わかってる………でも………勉強なんてしたくないぃ~
友達:今悪くていい。だからその代わり前向いて次は少しでもよくなろう?
『終わりよければすべてよし』
今悪くていいから
私:うん…頑張る…
友達と話してるだけで嫌いなテストも
少しはやる気になる
やっぱり友達は自分にとって大きな存在なんだなって
思うよね
今の心模様は、真っ黒な世界にちっさな光が見えた感じで。バッテンから斜線に変わった感じがする。
『雫』
《しずくの垂れたその瞬間》 by白黒
先生:よーい、ドン!!
いっせいに走り出す
かなりきつい……
といってもたった50メートル
小4の頃からタイムは落ちる一方
春休み明けのタイムは目も向けられないだろう
先生:9.0秒 後一回走ってね~
私:前と一緒かぁ~、はやくならないなぁ、
ん~…
次はきっと10秒になる…そう思ってしまうからか
二回目も乗り気になれない
友達:タイムどうだった?私は縮まった!
ま、二桁だけど…w
私:私は変わらなかった…
友達:二回目頑張ろ~!てか一緒にはしろ?
私:オッケ~
友達は二桁だけどタイムは縮まってる。
私は前から0.1も変わらないのに
春休み中昼まで寝てしまったのを今になって後悔した…
────────小4────────────
先生:7.6秒!このクラスで一番早いよ!!
私:ありがとうございます。
先生:走り方がすごくいいから後で見本として走ってくれないかな?
私:私でよければ……
先生:みんなよく見てね。ちょっとあそこまで走ってもらえる?
私:はい。…………こんな感じですか?
先生:ありがとう。みんな見た?特に腕だね。勢いよくあげたり下げたりしてるでしょ?
これはボルトや他のランナーと同じ腕の動かし方なんだよ。
手を肩より上にあげて、引くときもしっかり後ろまで引く
これを真似したら上手く走ることができます。
後いうなら大股で走るのもコツかな
真似してみてくださいね。────
説明の話を聞いて自分の走り方を初めて知った
客観的に他人から教えてもらうのが一番よくわかる
自分の走り方をクラスメイト全員に見られるのはかなり恥ずかしいけど…
お話は想像以上長かった
しかも。その日の、気温は28度で正直キツイ…
ひんやりした水が最高に美味しい気温だ
勢いよく口に入れたため水が一滴。
雫が落ちる
─────────────────────
ポタッ
私:うわ、汗垂れてきた…背中もびしょびしょ……
今日何度なのかな……
友達:ん~?たしか28度だって、あっついねぇ~!
お、始まる…!
28度……
先生:よーいドン!!
あれ?、男子と並んで走れてる
さっきはかなり差があったのに
先生:走り終わったら水分補給するんだよ~
先生二回目のタイムは教えてくれないのかな、
にしてもお水か美味い!
ポタッ
友達:ねぇ!あんた8.2秒なんだって!
すごくはやくなってる!
私:え……
はやくなってる…小4ほどではないが、かなり………はやくなってる
友達:もしかしてフライングした?
私:なわけないよ…
完全に…………じゃないけど…
昔に戻れたみたいでうれしいなぁ………
やっぱり次も頑張ろう
《しずくの垂れたその瞬間》