⚠︎切爆
#月に「告白を」
寮のベランダで部屋が隣の切島とそよそよと冷たい風が吹く中今日あった出来事を笑い混じりに談話していると…
ふと、切島が空を見上げる……その顔を俺は見つめた。いや、見惚れてたの方が正しいか…?まぁんなこたぁいいんだよ今は
「なぁ爆豪…こんな話知ってっか?」
そういい何とも信じがてぇことを話しやがった此奴に俺は半ば呆れを見せる
此奴が言うには…月に願い事をすれば何でも叶う、という非現実的な話だ
んなガキじゃねーんだから信じるわけねぇだろ
「ハッんなガキの夢みてぇな事言ってんじゃねぇ」
嘲笑的に鼻で笑うと切島は何処か儚げに顔を俯かせ、話し出す
「そーか?俺ァいいと思うけどな…」
切島の横顔が月明かりに照らされる
思わず胸元がドキッと揺れる
と同時に差恥感にブワッと襲われ切島の視線の先にある銀色に光る満月を慌てて見た
その満月は眩しくて、それでいて何処か儚げで…
まるで___
「(今の此奴(切島)に似てんな…)」
そう思った。
「なぁバクゴー!今からでも月に願い事しねぇか?」
「あ?テメェ一人でやれや」
「いいじゃねぇか!一緒にやろうぜー!!」
な?といい俺に向かってにっこりと微笑む
俺は此奴にこの顔をされるとどうしても断れなくなってしまう
どうしてかは自分でも分かってんだ、それに…此奴も分かってやってんのがムカつくんだよクソが。
「チッしゃーねぇな」
「おっしゃあ!!んじゃ、それぞれ願い事しようなバクゴー!!!」
そういい目を瞑り出した切島に便乗し俺も目を瞑る
何をお願いするかはもう俺の中で決まっている、それは___
さっさと俺に振り向きやがれ、クソ髪
⚠︎切爆
⚠︎微ヤンデレ
⚠︎「♡」使い多いです
#逃げられない「呪縛(運命)」
爆豪←←←←←切島
「(食った食った…この後ァどーするか…___)」
「………。」
あぁ…爆豪、今日も可愛いな…世界一可愛いぜ!!!俺のバクゴー♡
カシャカシャと何度もタップし連写して爆豪の姿が写った写真を何枚もフォルダに収め、先程撮った爆豪が写った写真を眺める。
あぁ…爆豪の追っかけ(ストーカー)をして早1年が経った…相変わらずオレの爆豪は可愛くカッケェ漢の中の漢へと成長している。
また、日に日に爆豪は色気と美貌を蓄え綺麗になっていっている。
「(あぁ…可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いカッケェ可愛い可愛い可愛い♡)」
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き♡
大好きだぜバクゴーおめぇの事"世界一"いや"宇宙一"!!愛してるのはこの俺だけだぜ!!バクゴー♡♡♡
「(あ〜…早くオレに振り向かねぇかなぁ…?♡)」
どうしたらおめぇは俺の事を好きになってくれんだ?何をしたらいー?何でもすんぜバクゴー!おめぇの為ならな!!!
「(なんたっておめぇが大大大好きだかんな!!!バクゴー♡♡♡)」
いつでも"おめぇ(爆豪)"を見張ってるぜ♡
切島siden end.
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切島←←←←←爆豪
「(食った食った…この後ァどーするか…___)」
「………。」
「………。」
ちゃんとついてきてんな♡切島ァ♡♡♡
テメェと出会ったのが1年前、そんで、おめぇの追っかけ(ストーカー)になって今日が丁度2年目だァ
「(ハッ嬉しいかよ切島ァ…俺に追っかけられる気分はよォ♡)」
嬉しくて仕方ねぇみてぇだなぁ!!!
カシャっと一枚画面をタップし切島が写った写真をフォルダに収める。
「あーほんとテメェは…」
ンでそんなクソ可愛い見た目してんだクソが!!!
他のヤローが惚れちまったらどーすんだァ切島ァ!!!
「(んなこたぁ俺がさせねぇけどなァ♡♡)」
テメェを好きになんのは俺だけでいいンだよ!!!何もかも全部俺が最初で俺で最後なんだよ!!!!!!
クソ髪に惚れたヤローは問答無用でぶちのめす!!!!!!!!!!!!
「(はぁ…あ"〜…好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き♡)」
あぁ?情緒不安定すぎだろってか??
うっせぇ!!黙れ、クソモブがァ!!!!
それだけ切島の事がなぁ!好きっつーことなんだよ!!!!
チッ……クソ髪野郎、テメェはいつんなったらおれのこたぁ好きになんだよ。遅すぎんだろ、まちくだびれんだろーが!!
「(んまぁ…ンな焦るこたァねぇな…)」
どーせいつか俺の"モン"になんだかんなぁ!!?♡♡♡
爆豪siden end.
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⚠︎切爆
⚠︎微ヤンデレ気味
#透明な「君」
あぁ…爆豪…おめぇは本当…綺麗だぜ……。何もかもな…。
しなやかで均等に鍛えられた筋肉体に切れ長の目にふわふわとしたベージュ色の髪の毛、そして何より綺麗に整った顔。全てが眩しくて見惚れる程だぜ…。
そんなおめぇの隣に立てることが、今でも嘘なんじゃねぇかと思うぐらい俺ァ今嬉しくて泣きそうだぜ。男らしくねぇけどな…。
その反面、いつか俺の中のぐちゃぐちゃした黒い渦みてぇなもんが綺麗で純粋なバクゴーを穢すんじゃねーかと思うと俺ァ…すげぇ怖ぇんだ……。
「(ンなこと考えてるって言ったら、きっと嫌われんだろーな俺ァ…。)」
それでも伝えなきゃと思ってる自分もいる。
だけど、それを言ったらバクゴーに嫌われるかもと思う自分もいて…臆病者だな俺ァ…なんの為に今まで鍛えてきたのか分かんねぇくれぇにはな…。
「(でもよ、やっぱ秘密にすんのもむず痒いしな…)」
よっしゃ!!やっぱ隠すのは俺らしくねぇよな!!!爆豪の為にも正直に打ち明けるしかねぇ!!!!!!
そんでもし爆豪に嫌われたとしても…___
「(くいわねぇ…!!)」
それが…男ってもんだろ!!!
早速俺は爆豪を探しに駆け出した。しかし、居そうな場所を組まなく探したが爆豪の姿は見つからなかった。
「(何処にいんだ?爆豪のヤローは…)」
と思っていると___
「………。」
…!!
見つけた!
「バクg__」
声をかけようと右手を差し出した時、何故か爆豪は…
ポロ、ポロ___
「……ッ!」
…泣いていた。
その時の爆豪の顔は逆光であまり見えなかった…けど、良い顔をしていないことは確かだった。
でも、何処かその姿が儚げに見えて…今にも消えてしまいそうで、まるで、そう___
「透明な水」みたいに薄く弱々しくて、今にも触ったらはらはらと散ってしまいそうだった_____
⚠︎切爆
#理想の「漢」
「切島はさ〜理想の自分とかあんの?」
ある日の休み時間そう上鳴から言われた俺は柄にもなく真剣に考えてみた。
理想の自分とかよくわかんねぇけど…強いて言うなら「漢らしい奴」になりてぇと思った。その為に日々俺はトレーニングは欠かさねぇし毎朝5時に起きてランニングもしている。
それもこれも「漢らしい奴」になる為にしていること。
それを上鳴に伝えるとこう返ってきた。
「ふーん「漢らしい奴」ねぇ…でもそれって実際さぁ具体的にどういう奴なん?」
確かに、言われてみればそうかもしんねぇな…どんな奴が「漢らしい奴」の部類に入るのか少しだけ自分なりに考えてみた。
俺の中で思い浮かぶ人物は沢山いるがその中で一番に思いついた奴…それは___
「やっぱし爆豪だな…!!」
「え、マジで」
アイツも中々の漢の中の漢という感じでオレの理想の人物だ!!個性もカッケェしな!!!
あとはやっぱり鉄哲とかか?アイツもいい奴なんだよなー!
つってもやっぱり爆豪はカッケェよな!!!普段はアンナだけど優しいしダチの事には一生懸命な所とかザッ漢の中の漢!!!って感じがして俺ァ好きだぜ!!!!!!
「エ、何急にニヤニヤしだして…キモイんだけど!!?」
「オイオイ!?そりゃねぇよ…」
「ハッ間抜け面…」
「バクゴーまで!?ヒデぇじゃねぇかよ〜…」
流石にそこまでハッキリ言われっと俺だって落ち込むぜ!?
顔を俯かせ自分でも分かりやすく落ち込んでみせる。
「え!?嘘嘘ごめんって!!そんな落ち込むことないじゃん!!?」
「ケッこんだけの事で落ち込むんじゃねぇよクソ髪」
つってもよ〜やっぱり落ち込むもんは落ち込むぜ!!?好きな奴から言われたら尚更だろ!!!
しかし、爆豪は顔にすら出さないが内心少しばかりは優越感に浸っており耳もほんの少し赤くなっていた。
処方、切島から「漢の中の漢」っと褒められ(?)嬉しいのだろう___
⚠︎切爆
#突然の「別れろ」
ある日の出来事
爆豪からメールが来たかと思えばスマホの画面には「別れろ」という文字が表示されており俺の頭は理解が追いつかなかった。
そのまま放心状態でいると更にスマホから通知音が鳴り画面を見ると「好きな人ができた」という文字…。
な、なんで急に「別れろ」とか「好きな人ができた」とか…訳が分かンねぇ。俺達は付き合い始めた頃から丁度1年が経とうとしていたところで爆豪から今日この文章が送られて来た。
俺が何かやったか?まさか…知らずにバクゴーを傷つけちまったのか俺ァ!?でもなぁ…全くと言っていいほど思い当たる節はねぇし、でもやっぱり何か俺がしちまったのかよ…。
俺は頭の中で考えるが何一つ思い出せないし、記憶にない。
つーかよ…まず俺のせいなんか?もしかしたら爆豪には何らかの事情があって言ってきたのかもしんねぇしここはちょっくら本人に聞いてみた方が早ぇかもしんねぇな!!
おっしゃぁあ!!!ンなら一か八かで電話してみるか!!!!
prrrr___
prrrr___
ガチャッ
「…ンだよ」
爆豪に電話をかけると普段よりワントーン低い声でそう言われ俺はさらにバクゴーが心配になった。やっぱ何かあったんかな…。
「なぁバクゴー…何で急に俺に「別れろ」とか「好きな人ができた」とか言ったんだよ?」
「……テメェには関係ねぇよ」
「いやいや関係あんだろ!!!俺ァバクゴーの彼氏だぜ!?」
「うっせぇな!!!オレにも色々と事情がアンだよ!!!」
耳元で怒鳴られ耳がキーンと悲鳴を上げ痛くなるが今はそんな事に構う時間はなく俺は爆豪との話に戻った。
「ならよ爆豪…まだ、まだ俺の事好きか?」
俺は震える声と体を抑えられずに爆豪に聞く。なんて返ってくるかは分かンねぇ…。それでも、何と返ってこようが俺はその言葉を受け止めるしかねぇんだ。
俺が電話越しでバクゴーからの返事をまってから数分後、スマホから爆豪の声が聞こえたかと思えば…。
「…テメェは俺の事どう思っとんだ」
と何故か質問を質問で返された。マジかよバクゴー!!先に俺の質問に答えてくれよ!!!まぁバクゴーらしいっちゃらしいけどよ…。
「俺はもちろん!!バクゴー、おめぇの事が大大大好きだぜ!!!」
スマホ越しに爆豪に向けて俺はニカッと笑いかけた。
「そんで、バクゴーは俺の事どう思ってんだよ?」
「…オレもおめぇと同じだ。」
「…!!!」
普段からそういう「好き」とか「愛してる」だとかそういう事はだいたいは俺から伝える事が多く、爆豪からそう言われるのはなかなかレアだ。それに言葉にして伝えるのはもっとレアで俺も今まで聞いた中で言葉にして言われたのは1回だけだ。
「なぁ爆豪、言葉にはしてくんねぇの?」
「…!」
「………」
「……」
「…スキだ」
うおぉぉお!!!!バクゴー!!!!!!
電話越しでも爆豪に対しての愛おしさが更に募る。やっぱり爆豪も俺と同じ思いだったんだな!!それが分かって良かったぜ!!!
「オレも好きだぜバクゴー!!!」
「フッ…わーってる」
そのまま俺達は朝になるまで話し続けた。
それでも今まで通りの俺達の関係は戻らない。
まだまだ朝が肌寒い4月
ほんの少しだけ俺の頬に涙が伝った___