気分屋の愚痴作家

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10/12/2025, 6:17:52 PM

どこまでも。


わたしのシャブは〝音楽〟だ。

例えばふわりと儚い唄声でも、アタマを空にしてくれて

まるで、まるで宇宙にいるかのような快楽を与えてくれる

例えば激しい血肉が飛交う戦場の音楽でも、

まるで、まるでわたしがそこにいるかのような

緊張感をくれる。

もう〝音楽〟がないと生きれない体になってしまった。


なんでもいい。

蝶のように舞い上がるパレードでも

賛否両論が飛交う現代社会にそぐわない〝音楽〟でも

〝音〟が私を楽しませてくれるのであれば、

なんでもいい。

音ガクでもいい、とにかく、音、音が聴きたい。

どこにいっても暗闇でもまたその逆の、

光明が広がる地でもどこまでも私は音が聴きたい。





依存__とは。

他のものによりかかり、それによって成り立つこと。







10/5/2025, 7:02:08 AM

今日だけ許して。


おねがい、今日だけ

今日だけ乱暴にさせて。

もう疲れたの

我慢できないの。

ごめんなさい。

今日だけ、明日までにはいい子に戻るから。


キラキラ光るネオンの街でバレリーナの様に、

全てから開放された幼い鳥のように羽ばたかせてよ。

私だって、私だって人間だし、あなただって人間。

おねがい、お互い今日は悪い子になろう?

だから、今日はおやすみだね。

またあした。

明日にはまたメガネをして長いスカートを履くから。

今日だけはコンタクトをして短いスカートを履かして。


今日だけは許してね。

9/13/2025, 8:08:52 PM

空 白 。







︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ク ウ ハ ク


く う は く


 ︎︎ ︎︎‌ ‌ ‌ ‌ ‌  ク ウ ハ ク










誰 に で も 空白の記憶 と い う モ ノ が 、

      あ る と 思 う 。



例 え ば 、 幼 い 頃 の 記 憶 は あ る だ ろ う か ?


私 は 、 は っ き り と 言 う と 殆 ど 覚 え て い な い 。


だ が 、 と こ ろ ど こ ろ 覚 え て い る 思い出 は あ る 。


和 や か な 空 間 で お や つ を 食 べ た記 憶 、


み ん な で 鬼 ご っ こ を し た 記 憶 。


様 々 な 思い出 と い う 名 の 記 憶 が あ る 。


そ ん な な か 周 り の ニ ン ゲ ン の 会 話 内 容 は 、

             覚 え て い る だ ろ う か ?


大 し た 内 容 は 覚 え て い な い だ ろ う 。


昔 の 歴 史 な ん か が や は り 分 か り や す い だ ろ う。


空白の年代 そ ん な モ ノ は 誰 に も 認 知 さ れ ず 、

                腐 り 果 て て ゆ く 。


今 を 生 き る 、 ソ コ の アナタ達 も そ う 。


親 族 が 覚 え て い て 、 次 世 代 に 伝 わ る か も

し れ な い が そ の 親 族 も や が て 腐 り 朽 ち て く 。


結 局 は 、 人生 と い う 年 表 に 爪 痕 を 残さないと


己 の 人生 は 空白の記憶 を

生 き て い た こ と で し か な い 。


ニンゲン の 半 数 は 有名人 の

      タ ダ の 指 人 形 で し か な い ん だ よ 。






            く

            う
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ク ウ ハ ク
            は

    空白       く

             。

   く う は く  

                空白
 
︎︎ ︎︎‌ ‌ ‌ ‌ ‌  ク ウ ハ ク

    くうはく       ク        ク
                      ウ
              ゥ       ハ       
      ク ウ ハ ク         ク
              ハ      

               ク   ク ウ ハ ク
  く  う  は く   
               。
        







8/30/2025, 2:41:12 PM

ふたり。


_2人なら何も怖くないね!

_2人いるなら大丈夫さ!

_2人がついてるからいける!


2人、2人2人、。

ずっと人数にこだわる。

別に2人だと確かに有利な場は沢山ある。

だが、別に2人じゃなくても良くないか?とは思う。

1人や3人だろうかしまいには大勢でも構わない。

2という数字は難しい関係もあるが親しいものも作れると

私は勝手ながらに思ってる。

関係を壊す2でも、愛に盲目になる2だってある。

まぁ、こんなインターネットを見てる私たちにそんな

明るい2なんてないが(笑)

、、、泣。

まぁ実際、2人じゃなく独りの人間なんて滅相居ないんだよね。

特別、下に見られたりしていてもそれを面白がる人間が

いるだけでもう2人だ。

決して独りではない。

独りというものは怖いものだよ。

存在を知られずに消えることはすごい嬉しいが、

実際死に際に独りだと物凄い寂しいし、

ものすごい後悔すると思う。

なぜあの時友人を、恋人を作らなかったと。

そうはならない為に人は常に温かさを求めてるんだと思う。

だから人間は必要に数字を求める。

結果を出すにしろ愛を探すにしろ皆数字に夢中。

我々、インターネットを齧っている側でも

承認欲求という物はあって、こんな穏やかな物書きアプリでも

こんな私みたいに♡が欲しくなっちゃう人だっていると思う。

いや、いるさ。絶対に。

あまり伸びなかったり、あれ反応少ないなとか

勝手に脳が数えてたり、たった1人、2人増えていても

とても嬉しくなったり、人間は単純なんだよ。

だから人間は2という数字にこだわる。

1人では、独りでは何も出来ないから。

世の中は歯車でできているなんて言葉も

信じたくなってしまうほど人間は情深いんだよ。







8/21/2025, 3:48:51 PM

君と飛び立つ。



ぎぃぃぃ

この天界の入口のような青空とは不釣り合いな

鈍い錆びた扉の音がひびいた。


何もかも捨てたくなった時は僕はいつも屋上に来ていた。

そうすれば、女神様の微笑みが見えたような余裕ができたからなんだ。

いつもは独りで気分が良かったけど、今回は先客がいて

少し気まづかった。

いつも通り柵から4、5歩離れて深呼吸をする。

すぅぅ、はぁa「ねぇ、きみ」

さっき言った先客が話しかけてきた。

生憎僕は1人が好きだから話しかけられるのは想定外で

少し戸惑った。

そんな僕をほっておいて、先客は続けて言った。

「君、シにたいの?」

は?

何言ってんだって考えていることが先客には筒抜けなのか、

酷く可笑しそうに、可愛らしく天使のように微笑んだ。

「ふふ、急にごめんね」

「い、いや!だい、大丈夫!ぼ、俺は別に死にたいなんて気持ちはないよ」

先程の返事をした瞬間先客のカノジョは下を向いて目に光を宿さなかった。

その姿はまるで、


まるで、女神を親の仇にほど憎んでいるような
 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ 暗い顔だった。


「そう、そっか。そうだよね」

さっきの暗い顔とは程遠くまた天使のような微笑みを僕にみせた。

お互い話すことが無くなったのか、少し冷たい空気が流れている。

2人の頭を女神が撫でるように風が飛んできた。

そんな冷たい空気がやっと暖かい空気になりそうだ。

彼女が何か言いたげに潤んだ目をこちらに向けた。



「わたし、キミのことがスキって言ったら困る、かな?」



。えっ


えっ えっ えっ えっ

「俺も!俺も、君の事が、ずっと、気になって、たょ」


そう返した僕は少し不安になってカノジョをふと見ると




そこにカノジョはいなかった。



「は、?」

酷く乾いた声が聞こえた。それは僕の声だった。

酷く、屋上に独りの声が響く。

女神なんて最初からいなかったような曇り空を

独り眺める。

カノジョは、最初から、



居なかったんだ__俺が、僕が気付けてたら__。



︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ #4 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎MERY BAD END


















少し古い液晶に文字が浮かび上がる。

その画面に反射するように独りの男が写る。


酷く腹を立てているような、血相を変えて画面を睨んでいる。

男の部屋には何十体、何百体とも先程のカノジョが飾られているようだ。

その中の1つは酷く脆くなってしまっているが、買い換えるつもりは無いようだ。

「なんだよ"金返せよ!俺の、俺の俺の俺の!!!カノジョを返せよ"!!!クソ"ゲー!!」

先程まで静かだった部屋が嘘だったかのような絶叫が部屋を駆け巡る。

今にも喉が枯れ裂けそうな熱愛を叫んでいる。

「カノジョと"の、2人の"!明るい未来を"!!描いていたのに、!!!!!」



「ふざけん"じゃ」ビチチチチチ


さっきの絶叫とは変わってまた静かになった。

その部屋に1人の女が電話をしながら訪れた。

「えぇ、やっと死にました。ありがとうございました。えぇ、はい、」


その場から13分が経ったころだろうか。

そろそろ話が終わりそうだ。


「えぇ、はい。本当にありがとうございました。」



︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「女神の微笑み屋さん。」



その女は満足気にその場を舐めまわすように見て、

誰が見ても、素敵だと言える微笑みをし

部屋を後にした。


ぴきぃ


1枚の鏡が割れたことも知らずに。


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