あなたのことを端から端まで今でも思い返している。
でもそんなこと、あなたに届かない。
届くはずもない。
今日は雨。
みんな傘をさしている。
だから歩く度にあなたが鼻歌を歌いながら私を迎えに来てくれているのではないかと度々考えてしまう。
シャラン…
!?
「このキーホルダー可愛い!」
「だろ!笑」
なんだ…。
あのキーホルダーは、私が彼にプレゼントしたものだった。
まさかと思い振り返ってしまった。
あの人が居るわけないのに…笑
??「ゆめっ!」
ゆめ「えっ?」
ふと、前を見る。
すると、大好きだった人、大好きな人「かなと」が目の前に立っていた。
3年前に死んだかなとが。
かなと「俺、ずっとゆめのことずっとみてるよ。
大好き。」
頭が追いつかない。
強かった雨は、柔らかな雨にいつしか変わっていた。
それに気づいた頃にはかなとは姿を消していた。
私は、全身力が抜け膝から崩れ落ちた。
大粒の涙をたくさん流した。
だが、その涙もかなとのこともかなととの思い出も全て雨で流されてしまった。
それからだろう。
かなとという男の人もどういう性格なのかも、一切思い出せない。
この話は、ある人から詳しく教えてもらった。
私は、かなとという男の彼女だったらしい。
記憶がない。
でも、なぜだか知りもしない人の事で私は毎回病室で涙をながしている。
鏡の前に立つ
今、どんな顔をしているか見るために
鏡に映る私をふと見る
そこには、感情がないかのような顔が映っていた
鏡に映っているのは自分なのは変わりない
けど、明らかに疲れているのがわかる
頑張って笑顔を作る
だけど、向こうの自分は、それを否定しているみたい
鏡の中の自分は、何を思って私を見ているの?
「死ぬ事の怖さ」 「生きる事の偉大さ」
私は、毎日のように考えている。
眠りにつく前に。
「永遠に」
そんな言葉は、この世界にあるのだろうか。
理想郷
そんなこと、毎日のように思ってるよ。
人の目が怖い
今相手はどんな顔をしている?どんなことを思っているの?
私今、笑えてるかな?
今、絶対ひどいことをいってしまった
どうしよう、今笑われてる
冷たい視線で見ないでよ
私を勝手に消さないでよ
私に期待しないで
攻めてこないで
私にさりげなく愚痴を言わないで
傷ついてるよ
私の個性を否定しないでよ
あぁ、もう疲れた
こんなこと一生思わない世界がほしい。
人の目なんて全て消せて、一人だけだったらどんなに落ち着けるだろう。
でも、結局人が恋しくなるなんて言えない。
だから私は、今日も我儘な理想世界を作ってる。