ハッピーエンド?
僕は親友と好きな子が被った。
親友とは保育園からの仲で、親同士も仲がいい。
そんな親友と被っても、「僕達は長年の付き合いだしな!」
、とどちらが付き合えても恨みっこはなしと決めた。
最初は親友の方があの子と仲が良かった。妬ましかったよ。
だからね、親友と話さなくなった彼女に寄って
話しかけたり、遊ぶ約束をして遊んだり、
一緒に勉強をしたりして仲良くなっていった。
次第に仲良くなるにつれ僕と彼女の間に親友は居なくなった
僕はほっとした。これで彼女を狙う奴はいない。
ほっとしていた矢先、あいつが事故にあったという。
まぁ僕は彼女を優先した。あいつも階段から落ちるなんて
ドジだなぁ。暫くは入院らしい。可哀想にね。
僕は今日告白するんだから、見舞いなんて行かないけどネ。
放課後一緒にカラオケに行った。彼女はとても歌が上手で
聞き惚れてしまう。いっぱい歌って楽しかったねと言いつつ
外に出るともう辺りは闇に包まれていた。
彼女の家に着く手前、僕は勇気を振り絞り告白した。
ドキドキしながらも返事を待っていると、、
いい返事が返ってきた。僕は何時に無く喜んだね。
本当に嬉しかった。見たか親友。恨みっこは、無し、ね?
その後も僕と彼女はいい感じに大事も無く幸せながら
高校を卒業したよ。これが僕のハッピーエンド。
さて、彼の親友。
親友と思っていた子に変な噂を流され階段から突き落とされ
トドメに好きなあの子を取られた彼。
親友も、好きな子も、学校生活も失った彼の
"ハッピーエンド"はどこにあるのでしょうね。
君のこと好きじゃないけど誰かに取られるのはいやだ
お題 好きじゃないけど
僕の情緒。
お題 ところにより雨
バカみたい。
学年一のイケメンが。
進路を決めだした頃に"好きな子"が出来るなんて。
いつもその子の話しかしなくてさ。
似たような話されると飽きるんだよ。
授業中に見すぎて先生に怒られて。
いい所見せたいからってカッコつけて転んで。
必死になって話しかけに行ってさ。
私といる時にはそんな顔しないくせに。
そんなに顔が整ってる訳でも無いのにさ。
それに性格が良い訳でもないのに。
あいつは顔だけは良いからもっと他の女を選べたのに。
顔がいいばっかりにあいつを好きな子なんて沢山居たのに。
こんな大事な時期に"あの子“と付き合っちゃって。
テスト期間も彼女を優先するなんて。
優先したばっかりに単位が落ちて。
それでもバカみたいに笑っていて。
どうせ私の気持ちにも気づいて無かったんだろうな。
幸せそうな顔しちゃって。
ほんと、バカみたい。
さっさと諦めればいいのに。
もう"あいつ"は"あの子"のもの。
私に勝ち目なんてない。
そんな事分かりきってるのに。
ほんとバカだよね。
"私"って。
幸せになってね。