ゆずの香り
ゆず、かぼす、すだち
ホントは違いを知りません
でも、どれも、大好き
柑橘の香りは爽やかだから
ゆず湯に、ゆず茶に、ゆずジャム
風邪にはゆず飴、のどに効く
ゆずの香りは懐かしい
おばあちゃんの香り
今は遠くに逝ったけど
ゆずを嗅ぐたび、思い出す
大空
見上げれば 大空が
ちっぽけな俺を あざ笑う
そのなかに 落ちそうで
しゃがみこむ頬は 濡れていた
あきらめて しまうには
早すぎるだろって 叱られた
信じたい この俺を
だれよりも強く 思ってた
大空よ
そこで飛ぶには 疲れ果て
大空よ
若いやつらも 増えてきた
大空よ
なんで黙って 待っている
大空よ
それでも俺は 飛ぶべきか
ベルの音
昭和なら黒電話のベル
アニメなら美女と野獣のベル
呼び鈴や鐘を思い出すが
フランス語では
素晴らしい、美女の意味
駅のホームの発車ベル
駅弁を買い込んで慌てたっけ
旅立ちと別れを繰り返し
日常の目覚まし
ベルの音に、今も追われてる
いつだって僕らを支配して
助けたり脅したり時間を伝える
おごそかで神聖な響きもある
感動して泣くことも
ベルの音は、きっと応援歌
寂しさ
40人の教室にいても
独房のように孤独だった
年末でにぎわう都会の繁華街
一人ぼっちでもあったかい
べったりくっつきイチャついても
本音じゃ愛してるのに地獄だった
どんなに喧嘩して離れていても
君の存在が太陽だった
寂しさに答えなんかない
ぼくらはわがままな人間なんだ
寂しさはあちこち転がってる
寂しさがあるから、愛せるんだ
寂しいから愛してほしくて
苦しいから自由になりたくて
帰る場所がないと不安で
愛したくて寂しくなる
それを繰り返してる?
冬は一緒に
春に出会って
夏に盛り上がって
秋に喧嘩して
冬は一緒に。
あっという間に
老いてゆくけれど
何があっても
冬は一緒に。
こたつ囲んで
鍋をつついて
雑魚寝したっけ
冬は一緒に。
こどもに帰って
夜更かししてさ
怒られたいね
親の雷
冬は一緒に
それが合言葉
冬は一緒に
ふたりの契り