詩(お題)
『鐘の音』
鐘の音が 夏ならば
ドンパチ夜空に 花火があがる
人の感動 震わせて
暑さに負けない 恋を知る
鐘の音が 秋ならば
ぴゅーぴゅー激しい 台風になる
壊れる恐怖を 震わせて
大事な家族と 屋根の下
鐘の音が 冬ならば
静かに舞い散る 粉雪になる
悔いる心を 震わせて
真っ白にしたいと 涙する
鐘の音が 春ならば
ちゃぷちゃぷ流れる 山の川
膨らむ欲求 震わせて
新たな世界へ 踏み出そう
詩(テーマ)
『つまらないことでも』
つまらないことでも
詰まらせる名人
つまらないことでも
詰んじゃう人生
つまらないことでも
気になって考え
つまらないことでも
自分が悪いと思う
つまらない つまらない
他人が名付けた商品名
つまらない つまらない
本当は大好きだったりする
つまらないことでも
君がいれば特別で
つまらないことでも
君が泣けば大事件
つまらない つまらない
本質はそこじゃないんだよ
つまらない つまらない
こころをちゃんと見てみよう
つまらないことでも
つまらないことでも
楽しいって思った瞬間は
目の前の人が運命だ
詩(お題)
『目が覚めるまでに』
今から寝まーす
目が覚めるまでに
晩メシお願いしまーす
二度寝しまーす
目が覚めるまでに
風呂掃除もお願いしまーす
もう少し寝まーす
目が覚めるまでに
宿題もしておくよーに!
起きても寝てまーす
目が覚めるまでに
飾り付け急いでくださーい
そろそろ起きまーす
誕生日のパーティー
えっ、そんな、ほんとに?
思いきり驚きまーす
目が覚めるように
ケーキとプレゼント
「くださーい!」
詩(お題)
『病室』
時に希望の 虹をかけ
ふいに凍てつく 葬儀場
まるで公園 遊園地
そして悲しい 映画館
何百何千 病室の
天井見つめて 死んだのか
何千何万 病室の
窓の朝陽を 焦がれたか
漂流してゆく 病室で
マゾのプレイも 日常化
なんと健気で あさましい
人の最後は モノになる
詩(お題)
『明日、もし晴れたら』
ねぇねぇねぇ
明日、もし晴れたら
あのあのあの
明日、もし晴れたら
そのそのその
明日、もし晴れたら
いい?いい?いい?
明日、もし晴れたら
そうそうそう
明日、もし晴れたら
よしよしよし
明日、もし晴れたら
ゆびきりげんまん
明日、もし晴れたら、ね?