詩(テーマ)
『岐路』
行くも下がるも
右も左も
昇るも墜ちるも
岐路は
運命なんだと
恨んでた
人のせいでも
社会のゆがみも
恋の被害も
岐路は
わたしが選んだ
乗り換えだ
君と出会って
歳も重ねて
死者もおくりて
岐路は
これから…わがまま
歩きたい
詩(テーマ)
『世界の終わりに君と』
たっぷりの温かな水のなか
スヤスヤとうたたねの君がいる
夢見てるこの世界…もうすぐだ
全力で守るから出ておいで
十月十日の
世界の終わりに君と
蹴飛ばしてあくびして指くわえ
くしゃみして笑ってはまた眠る
ほんとうはこの世界…怖いんだ
だからこそ冒険が…待っている
早く会いたい
世界の終わりに君と
わかった日僕たちはよろこんだ
洋服や靴までも買っちゃった
かなしみもさびしさも苦しさも
逃げないで腹一杯…食べ尽くせ
それが「生きる」だ
世界の終わりに君と
ママとパパだよ
世界の終わりに君と
「オギャ~!!!」
「わー!」
はじめまして
十月十日の
世界の終わりに君と
あ、え、た。
詩(テーマ)
『最悪』
「悪」には突出したという意味もある
「最」は帽子を取るという文字だ
なんだかカッコいい
美少年が正装して出てきそう
最悪…そう言いたくなった初対面
だってドキドキしちゃうから腹立つ
あいつと会ってると
「最悪」が口ぐせになり、楽しい
最高…そう言いたくなった誕生日
それは仮面を外してくれたから
とびきり王子様
最悪ってハプニングも、感動!
詩(テーマ)
『誰にも言えない秘密』
誰にも言えない秘密
わたしの中にいるシリアルキラー
誰にも言えない秘密
エッチでおぞましい色情狂
誰にも言えない秘密
わたしを天才だと信じるこころ
誰にも言えない秘密
あなたを今もなお愛している
誰にも言えない秘密
ほんとはそんなものペラペラの紙
誰にも言えない秘密
そう思えることが尊いこころ
2024/6/5
詩(テーマ)
『狭い部屋』
狭い部屋
それは自分の部屋だったり
それは偏見の心だったり
狭い部屋
それは時には地球だったり
それは不寛容な人間だったり
狭い部屋
それは若いわたしの嫉妬心
それは窮屈な太陽のような恋
ああ、そして、
狭い部屋
それはさびしい今いる病室
それは死へと旅立つ滑走路…
詩(テーマ)
『失恋』
失恋だなんて言えるほど
大層な恋じゃありません
思い続けてたあの人が
おととい病気で死にました
初恋だなんて多すぎて
どれが初めかが分からない
ただの好きさえも言えなくて
後悔するのはそんな恋
結婚をしても恋はある
失恋はいつも落ちてくる
愛し合うだけが恋じゃない
あなたを偲べば泣きじゃくる