詩(課題)
『失われた時間』
失われ時間が砂漠なら
私のうしろは果てなく砂だ
振り返りゃ飲まれて死んでゆく
だから、すすめ
前へ、すすめ
足腰の痛みも耐えながら
きみの、もとへ
愛を、信じ
残された希望がある限り
失われた時間が雨ならば
私は口開け朝まで飲もう
受けとめ切れずに泣くだろう
だから、すすめ
前へ、すすめ
欲(ほっ)しているのは家族だけ
きみの、もとへ
愛を、信じ
その腕に抱かれて眠りたい
詩(課題)
『子供のままで』
ピーター・パンは願った
「子供のままでいてくれ」と
ウェンディーは断った
「私はいずれ母になる」と
子供ってそれは何だろう?
遊んで暮らせる自由かな?
大人ってそれは何だろう?
守りたいものができること?
ディンカー・ベルの金の粉
夢見ることが子供なら
今夜も僕は空を飛ぶ
大人は子供にこっそり帰る
詩『愛を叫ぶ』
海に山に夜空に日の出に
叫べば僕は笑えるだろうか
一週間、コンビニのレジ以外
会話もなくて孤独になれてく
君とふたり通ったスーパー
親子連れ見てうらやましくなる
君の好きな惣菜やお菓子も
見つけたけれど涙があふれた
愛を叫ぶ…元気も場所もなく
お酒で眠る毎日になって
母の日なのに何処に行っちゃったの?
赤子のように丸まり泣くだけ
詩『モンシロチョウ』
一生はわずか2ヶ月
チョウになれば10日くらい
紫外線が見える目で
オスは黒くてメスは白い
そんな羽持つ
モンシロチョウ
一生は長くて90才
病気に自死に戦争(殺し)もしてる
差別をしてさげすむ目で
成功も妬み足も引っ張り
それでも愛が
大好きなニンゲン
モンシロチョウは年間に
5回も生死を繰り返す
オスは10日を休まず飛んで
死ぬまで恋してメス探す
僕はなりたい
モンシロチョウ
詩『忘れられない、いつまでも。』
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
だって
まだ、好きだから、
笑顔、指先、癖毛の髪、尖らす唇、
笑った目、怒った目、泣いた目、
骨太、大根足、不器用、
臆病な心、頼れない性格、姉御肌、
どれもこれも、きみで
どれもこれも、いとしい
どれもこれも、ぼくを
どれもこれも、泣かせる
だって
もう、会えなくて
忘れられない
いつまでも
きみはぼくの
からだの一部
だったから