詩『夢見る心』
ケーキ屋さん
お嫁さん
保育士
ユーチューバー
アイドル
先生
薬剤師
公務員
夢見る心は
まるで黄色い花占い
ひとつ千切って
また千切り
夢を捨てるたび
大人になるの
夢見る心は
まるで死刑の執行台
ぎゅっとつかんで
引き寄せて
夢はかなえても
枯れて…消えてく
夢見る心は
今じゃボロ屋の幽霊屋敷
そっとのぞけば
怖いけど
猫の赤ちゃんが
クンクン…鳴いてる
夢見てしまう
死ぬまで
詩『届かぬ想い』
届かぬ想い
理不尽な大人への怒りに震えた
幼き少年の私のこぶし
届かぬ想い
ときめく鼓動とフラれる恐怖に
ただ見つめるだけの教室の端っこ
届かぬ想い
許せぬ政治家の悪行三昧に
為す術(すべ)無いこと…を知った夏
届かぬ想い
大切な人の死という現実を
受けとめきれずに泥酔してた日々
届かぬ想い
最後の恋をあなたにしてる
いい歳の大人が本気で泣いている
詩『神様へ』
かみさまへ。
おげんきですか?
かぜをひいていませんか?
ともだちはいますか?
きょうはあそびましたか?
おさけをのみますか?
しごとばかりしていますよね?
いけません
すこしはやすんでください
夢はありますか?
近づくたび嫌われる
傷つけば痛いです
だから諦め上手
風船が割れるほど
期待しては逃げ出してます
いけません
叱って下さい…泣くまで
なんさい、です、か(?)
ねがい、ごとで、たぼう、ですか(?)
しあ、わせは、あり、ました
すぎて、わかる、ので、すね
あいとは、つくす、もの
もとめ、たなら、くるし、み、ばかり
いけません
いま、もう、じかん、
に、なり、まし、、た。
親愛なる…
そして
こころから
愛した
神様みたいな
神様へ
詩『快晴』
快晴の空
私は芝生に寝転んだ
大の字になった
どこまでも青
上下がひっくり返ったら
落ちそうで怖い
快晴の宇宙
背中は地球を背負ってる
命運が重い
そんなとき蝶
のんきにふわふわ飛んできた
「ばかだね」って言った?
快晴の空
なんにもないようで鳥もいる
逃げ道もみち…だね
絶望も途中
すべてが終わったわけじゃない
快晴はめぐる!
詩『遠くの空へ』
空も海も世界はつながっている
地球は丸いからみんな友達だよね
鳥も船も旅立つ「いってらっしゃい」
教えて冒険のはなし約束したよ
愛も夢も毎日のように消えてく
確かめたくなるね…僕は生きてるのって
大人になり今では飲んだくれてる
子供のころに見たものがウソに思える
時は僕の宝を奪い続ける
誰もが去ってゆくそして帰らないんだ
いつか僕も遠くの空へ行くだろう
そしたらまた会えてはなし朝までしよう
時は僕の宝を奪い続ける
酔ってはまた探す、熱い夢のかけらを
いつか死んで遠くの空へ羽ばたいて
希望という星にそれが
なってるといいな