旅舟

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4/8/2024, 11:20:45 AM

詩『これからも、ずっと』


これからも、ずっと
たぶんあなたは、勝ち組です
これからも、ずっと
ガザの少女は、願わない

これからも、ずっと
嘘と知ってて、言う日もある
これからも、ずっと
それは誓いか、脅迫か

これからも、ずっと
「止まれ時間よ」奪わないで
これからも、ずっと
ふわり飛ばした、シャボン玉

これからも、ずっと
此処で暮らして、ひそかに死ぬ
これからも、ずっと
しあわせ探しの、旅の途中

4/7/2024, 10:31:26 AM

詩『沈む夕日』


もう、
こんな時間だ

おうちに帰るの?
ママが待ってるの?
夕食はカレーがいいね
今晩、テレビは何がある?

遠い、
帰り道

宿題あったっけ?
パパ、早いといいな
疲れたぁ、すぐ眠りそう…
あしたは、何して遊ぼうか?

赤く、
染まる田んぼ

沈む夕日が
ビデオカメラなら
主役の僕らは
幸せそうに映るんだろうな

実は、
(学校…こわい)

子供ごころの
ドロドロやネチャネチャ
大人は忘れて
朝日になって、昇るらしいよ

4/6/2024, 1:23:22 PM

詩『君の目を見つめると』


いたずらで、いじわるで
まっすぐで、きびしくて
純情で、楽しげで
やさしくて、さみしげで
怒ったり、憎んだり
不安げで、ほほえんで

この僕は、そのたびに
ドキドキが、止まらない
宝石も、かなわない
いつだって、愛してる
閉じたって、美しく
運命も、ひざまずく

君の目を、見つめると
電源は、オンになる
ミュージック、流れ出す
世界はもう、二人きり
生きていて、うれしくて
涙する、僕がいる

君の目を、見つめると
心臓が、暴れだす
けんかして、仲直り
好きになる、なんどでも
見えている、世界には
この僕を、永遠に

愛してる、永遠に

4/5/2024, 7:16:34 PM

詩『星空の下で』


四月の上旬の夜は
まだ少し肌寒くて
変わりゆくこの町は
遅いさくらを散らしてる

親戚の伯父さんの訃報
友だちの転勤
変わらなきゃって、思うけど
僕は今が、好きだった

見上げれば
永遠のような光のつぶがある
10年後も100年後も
僕らを見ているのだろう 
あなたに急に会いたくなってくる
変わらぬ夢、変わらぬ愛
見上げりゃ必ずそこにある
そう願って、寝転んだ
星空の下で


4/4/2024, 10:58:24 AM

詩『それでいい』


おやじ、なんだよ
ん、それでいい

うるさいなー、なに?
じゃ、それでいい

話しかけないで
もう、どっちでもいいってば
わかった、それでいい

娘よ
それでいい…

「それで」は冷たい言葉じゃない
信頼ときずな、だから

なに言ってるの?
気持ち悪いなー

そう、
それでいい

今日も我が家は平和だなぁ
これがいい

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