今日は日本全国で心地の良い晴れになるでしょう。
心地の良い晴れって、言ってたよね。そっちはどう??びしょびしょなんだけど。
それな。こっちも雨。日本の、ところどころが雨になってるみたいだよ。
へぇ、それは不思議だね。
昨日は天気予報が外れてしまいましたね。まぁ、天気予報も百発百中ではないから、皆さんで対策してくださいね。
もっとツッコむ所あるよね、天気予報士の人。だって普通に考えて、23区内で降ってる所がバラけてたんだもん。
それはそうだけどね。自立したほうがいいんじゃない??
え??
家族ではない 恋人ではない
友達にさえもなれない
じゃあ私は君たちにとって何なのか
私は君たちがとても大切です
まるで自分の子供のように、大切です
それでも私は君たちの親にはなれない
あの日を境に、もう二度とかかわらないかもしれない
何度もたくさんの君たちを大切にしなければならない
いつか君たちのことを忘れてしまうだろう
私は君たちの特別な存在にはどうしてもなれない
君たちにとっても私にとっても多くのまとまりの中の存在
1年はどうしてもすぎて終わってしまうけれど、
宝物は特別な存在ではなく
ただ今日を共にしてくれた君たち生徒だ
『―――ケ峠』
13回の乗り換えを経て、疲れ果てているのだろうか。
あと1回、乗り換えは必要になる。
常に曇天なビルの映すにごりきった空気。
此の国の脳たるそこに、私達はいた。
優に20時間は超えていよう。
あと、もう少しだ。
そこから、私達は逃げてきた。
その重苦しい人々の足取り、更に重い責任。
「君は逃げたくないのか」
君のその安らかな瞳には、雨天のこの地が見えた。
この6年間、いつの日も君の隣りにいたよ。
はじめの頃は、よく枕にされていたな。
2年間たったくらいに、君は私に家の鍵を託したね。
鍵、もう忘れないよね
もう少したつと、君はずんずん大きくなっていったね。
君には不自然なほど大きかった私も、どんどん小さくなったな。
私は誰だと思う?
これから、君は険しい道を歩くことになるよ。
大切な人との摩擦や、本当の自分との摩擦。
これでお別れになるね。
がんばって
友達の大ニュースがご飯をこぼしたことだったときや、
知らない人が落とし物を届けてくれたときに、
平穏だね、と言う