『届かぬ想い』
一生届かないと思います。
きっと、あなたに私の心は読めないです。
私は死ぬまで貴方への想いを口にはしないでしょう。
そうすると、貴方はきっと死ぬまで
気づかないのです。
取り繕った私の姿だけを見ているあなた。
それが、本心ではないのを気づいていても、
本心がどんな風かはいつまでも分からないまま。
結局は言葉にしないと伝わらないのです、全て。
だから、私はずっと口を噤みます。
ずっとずっとひとり愛憎に苛まれています。
『エイプリルフール』
行事ごとなんかはただの口実です。
あなたと喋りたいが為の口実。
別に「このうちどれが嘘でしょう」なんて
どうでもいいクイズ出さなくても。
必要以上に嘘をついて「嘘です」なんて
口癖のように言ってみたりしなくても。
頭ではそう思うけれど、
あなたと喋りたいだけです。
どんなにくだらないことでも、その時
話している時、あなたが私を見てくれるのが
嬉しいから、良いのです。
『見つめられると』
怖いよ
人の目が怖い、目が合うと
私があなたにどう思われているか勘ぐってしまう
笑われてるようにも冷められてるようにも感じる
はたまた
嬉しい
目を合わせてくれないと、
自分が存在してないような気がしてつらいから
こっちを見てくれると安心するんだ
いつも複雑な気持ちになる、
相対する二つの気持ちに押しつぶされそう
『ないものねだり』
幸せが欲しい
愛してくれる人が欲しい
愛せる人が欲しい
穏やかに過ごしたい、永遠に
手に入らないと分かっているものばかりを夢見る
そんなものたちに振り回されて生きてる、常に
だから、日々つらくなるのかな
ふとした時に、ないものねだりだって気づくの
そんなのはもう嫌だからさ、
せめて身の丈に合ったないものねだりを。
『二人ぼっち』
貴方には私だけでいいんだよ。
貴方もそれをわかっているはず。結局寂しいだとかは、身体的な勘違いなんだよ。一人きりなのが、恥ずかしいことだと思わないで。みんなには私が見えていないだけ。いつも貴方のそばにいる。
形として見えることだけが愛じゃない。
貴方は決して孤独じゃないよ。
ずっと貴方の心臓に張り付いている。
本当は貴方にキスをしていたいし、ハグもしたい。
それが叶わないことだけが、もどかしいな。
ねえ、振り向いて。
こんなに貴方を想っているのに。他の人なんて見ようとしないで。せめて、今はまだ。精一杯抱きしめているから、だから二人きりでいよう?