映画監督になりたかった
何故思ったのか
始まりは何か
今では特別憧れないその仕事
不思議と引かれる心だった

トリマーになりたかった
動物が好きだった
犬や猫を救っていたのに憧れた
アレルギーで諦めたその仕事
たぶん一番未練があった

今の私は、今の夢を抱いている
今の私は、今の夢へ進んでいる

本当に昔から変わらない
愛していた人
全て欲しがって
自分を押し付けて
そして、それ自体も失って終わり
退屈な水曜の10時
店で出したコーヒーをよそに
じっと見つめてくる綺麗な目
今回も
変わらないと思ってた

でも、今回こそは変わってみせる
そう思った

パソコンの音楽フォルダが増えていくたび
写真の少なさを感じる
３年前のギターだけ
一人の自分が嫌な訳じゃない
ただ
二人の時はもっと写真が多かっただけ
それだけ
「未練はない」とかカッコいいことは言えない自分だけど
まだ、強がってみるから
好きな人の前では
カッコいい人でいたいから

今年の梅雨はいつもより長いらしい

使い捨ての除湿剤と
変化したギターの音
窓をたたく
水粒に隠される曇り空

「これはたべものではありません」
火を見るよりも明らかだと
話しかける相手はどこ

あいつが家を離れてから
もう長いのか
一人で過ぎていった時間
置き去りにした思い出
ノートの中
下手な文章
筆跡も書き方も全く違う
12/25と12月26日

何で笑った
何で怒った
そんな誰でもできる話を
誰でも書ける話を
今はお前から聞きたいと思ってる