6/8/2025, 2:42:48 PM
曇天と止んだばかりの雨
酒のつまみを買いに
黒いスニーカ
濡れることも気にせず
突っ込み濁る水溜まり
コンビニへ歩く
このアスファルトの一本道
消したくない思いでの場所
今一人で歩く場所
シャッターと入居募集の看板がならぶ
まだ土砂降りだった雨
待ちぼうけしてるあいつのところ
一つだけ持ってった傘と
並んで見えなかったラピスラズリ
6/6/2025, 3:21:53 PM
今まで見た景色
美しい
それでいて生き生きとした景色
裸足で行こう
川に冷やされ、土を踏みしめ、草花と笑う
白いワンピースで
風を受けよう
いろんな場所でいろんな風を浴びて
笑ってた風、叫んでた風
さて、どこまで行けるのか
一人のようでも寂しくはない
出会いはきっと無限にある
さあ、行こう。
6/4/2025, 4:33:05 PM
この頃珍しいステレオタイプの喫茶店
レンガ造りの壁と黒塗り鉄製の看板
重厚感のある焦げ茶色の扉
開いた先
入店を知らせるベルの音
カウンターのマスターへ響く
足取りは吸い込まれるよう
椅子はマスターの前の物
「コーヒーを一つ。ミルク入りで。」
洗練された豆を挽き
丁寧に湯を落としていく
特別見るものでもない
しかし、興味が湧いた
「明日も、また来ます。」
彼は微笑み浮かべて
ペールに掛かったコーヒーを差し出す
「約束ですよ。」
6/2/2025, 2:53:13 PM
コンビニを出た
突然振りだした雨と
行く手を阻まれる僕
もう買いたくないビニール傘
軒下で待とう
雨が止むまで
ベランダにしとしと落ちる雨粒
天気予報にもない雨と
ふと、心配になる俺
玄関に置いたままの傘二本
届けてやるか
コンビニまで
同じ一つの紺の傘
結局どちらも肩濡らす
一本忘れたうっかりで
より近くで眺める右耳ピアスのラピスラズリ
6/1/2025, 3:27:52 PM
小高い原っぱ裸足で歩く
視界からはみ出して広がっていく
凛々しい花々
遠く帽子を飛ばす夏風につられて
足元で舞う花びら
突然の雨雲にぐっしょり濡れても
露を抱いて光る花びら
雨上がりの虹が空にかかってる
水滴にも虹が写ってる