ヤツノ

Open App
5/24/2025, 3:37:21 PM

6:30ベットの上、あの歌で目を覚ます。
「おはよう。」
返してくれる相手
いつも、右を向けば寝顔が見えた

今、手で探っても冷たいシーツが痛いだけ

二人で寝るに狭かったダブルベッド
 広すぎて落ち着かない
はみ出さないよう大きな布団を買った
 重くて鬱陶しい

おそろいにしたピアス
「永遠」を込めたラピスラズリは
始めから右側だけ

特別好きでもない歌は
あんたが残した最後の呪い
俺の横でいつも弾いてた
アコギのメロディー
体に嫌でも染みている

自然と入れたコーヒーの二杯目は
俺の苦手なスイートミルク

題 歌

5/24/2025, 3:25:50 AM

たった、1秒。
それにも満たない瞬間
宙に放り出される
いくら、羽を降っても
僕に飛ぶ力はない

薄く敷かれた土の上
直ぐそば
車が僕を吹き飛ばす

「落ちちゃったの?」

それは、僕を手に置いて
もう落ちないように
もう吹き飛ばされないように
やさしく包む

そっと、包む

5/22/2025, 1:57:04 PM

机と机の間、落ちた鉛筆
それに伸びるあなたの手
私に差し出すあなたの手
こちらに向けた茶色の目

私は○○を覚えたようです。

あの瞬間は巻き戻って
 まくら元、心臓に付き合って
止まぬ覚醒と瞳孔をもって
 今夜は眠らないまま朝を待つ

私は昨日とまるで違うようです。

5/21/2025, 2:39:57 PM

いったい、いつだったのか
カーテンを閉めた、薄暗い部屋
いったい、いつから閉めていたのか
どうして、閉めてしまったのか
いつの間にか、日が昇っていた窓の外
気付かないまま。変わらないまま。

隙間から溢れてくる光
部屋が少しだけ、明るくなっていく
窓のそばに居ることにした

窓ばたに座って
暖かい光を浴びる
いったい、いつからカーテンが開いたのか
どうきて、開けていたのか

「まあ、今日も朝焼けが綺麗だから」
いいか。

題sunrise


5/20/2025, 2:06:59 PM

いつか、あの大空に飛び込んで
いつか、あのわた雲に包まれて
大きな声で、さけんでやるんだ

今は、ベッドから ながめるだけでも
これから、外へ出られなくても。

にじの上を走りまわって
うみの向こうの国まで聞こえるように
さけぶんだ

「もう、げんきだよ。」ってね。

題 空に溶ける

Next