机と机の間、落ちた鉛筆
それに伸びるあなたの手
私に差し出すあなたの手
こちらに向けた茶色の目
私は○○を覚えたようです。
あの瞬間は巻き戻って
まくら元、心臓に付き合って
止まぬ覚醒と瞳孔をもって
今夜は眠らないまま朝を待つ
私は昨日とまるで違うようです。
いったい、いつだったのか
カーテンを閉めた、薄暗い部屋
いったい、いつから閉めていたのか
どうして、閉めてしまったのか
いつの間にか、日が昇っていた窓の外
気付かないまま。変わらないまま。
隙間から溢れてくる光
部屋が少しだけ、明るくなっていく
窓のそばに居ることにした
窓ばたに座って
暖かい光を浴びる
いったい、いつからカーテンが開いたのか
どうきて、開けていたのか
「まあ、今日も朝焼けが綺麗だから」
いいか。
題sunrise
いつか、あの大空に飛び込んで
いつか、あのわた雲に包まれて
大きな声で、さけんでやるんだ
今は、ベッドから ながめるだけでも
これから、外へ出られなくても。
にじの上を走りまわって
うみの向こうの国まで聞こえるように
さけぶんだ
「もう、げんきだよ。」ってね。
題 空に溶ける
彼は理解ができなかった。
平和と公平を奪う奴らの行動が
悪を許せなかった
彼は赤い正義の旗印を
胸にだいて
彼は光る正義の刀剣を
天高く掲げた
彼女は理解ができなかった。
自由と平等を取り上げる奴らの行動が
悪を許せなかった
彼女は青い正義の旗印に
心を預けて
彼女は光る正義の黒斧を
天高く掲げた
彼はどうしても理解ができなかった
彼女はどうしても理解ができなかった
君へ走ってた
まだ遥か遠くにいる君へ
息も上がって
脚も痛んで
大地に膝をついた
ゴツゴツとした岩だらけの地面
悲しい雨が濡らしていく
「少し、休もう」
今直ぐにはそっちに行けない
でも、いつか辿り着くから
手頃な岩を枕にして、雨が汗を流す
いつか、辿り着くから
「まっていてね」