僕にも、翼が欲しい。
あの鳥のように、広い広い空を気の済むまで飛びたい。
もし僕に翼があれば、、。
君に会いにどこまでも飛んでゆこう。
名前も知らない君に会いに、、。
顔も知らない君に会いに、、。
もし僕に翼があれば、。
君と共に空を飛ぼう、、。
自由な空という海の中を、
君と泳ごう、、、。
名も知らぬ君に、、、、。
覚えていますか。
あなたはきっとこういうのでしょう。
お前なんか知らない、、、と。
嘘なんかつかないでください。
そんな苦しそうな顔で言わないでください。
沈む夕日、赤く染まる空、隣で歩くあなた。
わたしとあなたを繋ぐ手のひら。
しずく、、そう呼ぶあなたの顔、
一生頭から離れることはないでしょう。
忘れるわけないでしょう。
あなたがどれだけ私を突き放そうと、
私はあなたに会いに行きます。
とうとう来てしまった、、、
昨日、友達の新から心霊スポットいくぞと誘われて
ついてきてしまった、。過去の自分を呪いたい。
ここには新の他によくつるんでる友達5人でやってきた。
みんな俺よりも怖がりではないらしい、、。
いつもだるそうな園山でさえ、
目をキラキラ輝かせているではないか、。
進んでいくが、特にこれといったことはない。
なんだ、楽勝じゃないかと思ったちょうどその時
あ、どーも、地縛霊をやってますジバちゃんです。
いやー、久々に人間見ましたよ。
あ、じゃがりこいります?美味しいですよ
、、え?多分やつ以外全員思ったであろう。
こいつ幽霊なのか?と。
地に足はついておらず、やつの目には真っ黒な闇が広がっている。肌は青白く、この世のものとは思えない。
一息ついて、俺たちはメロスの如く走り去った。
冬の夜空を見るのが好きだ。
今日のように無数の星が広がる空は特に、。
ふと、思い浮かぶのはあの子との日々。
一年半の間、ずっと一緒にいた、しらゆき。
元気にしているだろうか、、、。
しらゆきは明るくて優しい子だった。
いつも私を笑顔にさせてくれた。
ただ一度だけ、しらゆきが暗く、おかしい時があった。
ちょうど今日のような冬の日だった。
たまに誰かを、何かを、呪いたくなる、。
でも、そんな気持ちは無駄なことを私は知っている。
だから、ね、ふみ。
私はそんな時こう思うようにしているんだ。
呪いたいほど嫌なことに費やす想いを全て、
大切な人の幸せを願うために使おうと、、、。
そう言ったしらゆきは、儚い雰囲気を纏っていた。
げ、、。朝起きたら飼い犬のふっさんがオシッコ撒き散らしてた。
そして俺はその液体を踏んでしまった。
何ということだ、、。
まずは足拭いてふっさん捕まえるか。
いや、ほんとに。やってくれたよ、ふっさん。
次は床拭きたいけど、、。
ふっさんそこにおすわりしとってくれん?
ふっさんおすわりやおすわり。
ちゃう、伏せやない。おすわりや。
そや、それでええ。待てやで、ふっさん。
、、、さて、拭き終わったわええけど、
ふっさん何してるん。
壁に向かってマーキングせんとってや、。
どんだけおしっこ溜まっとってん。
あー、今日休みでよかった。