「今1番欲しいもの」
テッテレー♪「氣分切り換え自由自在マシーン」
でも、無理矢理ってわけじゃない。
ダイヤル式で(そのダイヤルがいい音!)
微妙に絶妙に設定出来る。
たとえば失敗して落ち込んでる時に、その失敗で得た学び✨は十分に咀嚼して自分のものにした上で、
残った憂鬱を、ちょっとだけ切り換える。
「ああ~ちょっとしんどかったわ~!でもいいわ~」
クキクキ!(ダイヤルのいい音)
「ああ!速攻切り換わったわー。目の前に○○があって私をとんでもなく労ってくれているようね!!」
ってことになる。
○○は、雄大なサバンナの景色でも藍色の星空でも
チョコパフェでも良い。
チョコパフェの場合は絵に描いたチョコパフェだから、いい氣分のまま、速攻食べに行くともっといい氣分になる。
好きな人には会いに行くのも。
もう会えない人なら………顔が見れて最高!
しあわせな氣分創って感じ切って、時に実行までついてくる不思議な機械。
でも、心臓のあたりに、ハンドメイドで創れるっていう噂もある。
じゃあ、創りましょうか🐱
「私の名前」
母の名は、母を取り上げたお産婆さんの名であるらしい。
母はもう亡いが、私がもちろん母の名を覚えている。
法事などお寺に提出する書類にその名を書くと、懐かしくなる。
2人分の名でもあったなと、時に思う。
父の名はとある有名な軍人さんと同姓同名で、
私はその人のエピソードすらあまり知らないけれど、勝手に親近感を抱いている。遠い遠い透明な糸のような縁、だなと思う。
そんな縁が美しく、この世を駆け巡っているのは、
なかなか、悪くないと思う。
私の名は、もし母がつけていたら「エセル」になっていたらしい。
でも、父がつけたので平凡なよくある名前だ。
母の趣味は可愛いし、父の趣味は…もしかしたら好きだった誰かの名前?…と思ったりして興味深い。
この私の本当の名前の由来は、よく考えたら全然わからない。
もしも生まれる前の私がこの名前を決めたなら、
好きも嫌いもなく、果てしなくフラットなこの感じは、絶妙だなと褒めてあげてもいい。
「視線の先には」
視線の先には、思い描いた夢がある。
光輝くような立派なものじゃないけど。
夢と言っても平凡な日々の充実、なのかな。
今はそれ以上のこと無いねーって思うけど、
小さい頃の私が聞いたら、つまんないよ~って
がっかりするかも。
雄大な夢への憧れは、でも、この小さな夢を叶えて行く積み重ねのなかに息づいている。と思う。
イメージは大切だけど楽しいと思えなければ、私がつまらない。
今は小さく時を刻むような夢を、叶えていきたい。
でも大きな夢は叶わないから望まないっていうんじゃなくて、
……小さい夢は、息をひそめて捕まえないと、
消えてしまいそうになるから。
密かなことを思い描くような大人になった私が
それを叶えるには、
清流を泳ぐ銀の小魚、スッと捕まえる息使いが必要になる。
日々に小さな、夢を叶えて………
「私だけ」
なぜ私だけが
そう思った。けれどそれは、
私だけの痛みではなかった。
でも、
なんの慰めにもならない。
今、痛いのは私。
どこかにいる誰かじゃない。
ここにいるのは私。
私を、誰とも、混ぜないで。
「遠い日の記憶」
遠い日の記憶の、記憶喪失。
このままのどかに忘れ果てて…思い出さなくてもいい。
ギュッとロープを握るように、掴んでいなくてもいい。
…手放してしまってかまわないんだ。
それが君を苦しめるなら、捨ててしまっていい。
けれど、それを決めるのは君だから……
この選択肢を覚えておいて。
おかしいね。忘れろって言ったり覚えててって言ったり。だけど、
人は人の選択には触れられなくって、
それって大げさなんだけど…「聖なるもの」だと思うから、
さりげなく決められたらいいな。
泣きながら決めてもいいな。
聖なる君の記憶喪失。
あるいは、聖なる君の記憶顕現。
どっちも綺麗だ。
君は、どう思うのかな…