青い風が思い浮かばない
なので書きそびれたいつぞやのお題
夏の匂い
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子供の頃
夏はね ラジオ体操の(スタンプをもらうため)
早起きから始まり…
そこには夏の匂いや気配があった
東向きの畑では朝露がキラキラ
メガネなんてかけなくてもさ
はっきりくっきり見えたものさ
ひんやり強い湿った大気
草土のにおい
佇むだけで全身をめぐる
生まれたての陽ざし浴びてエナジー充填✨
両手を広げ大きなノビ一つ
井戸の水を汲み
弛んだ顔にバシャバシャかける
魔法の目覚めの水は冷たくやわらかい
髪の毛なんてとかさない
集合場所の松林まで猛ダッシュ
あー ビーチサンダルが何度も脱げもどかしい
もー 始まりの曲が聞こえてる
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半世紀以上前の田舎には万物がにおいと共にあったような…焼杉の板塀が温もったにおい
ご飯が腐る手前の甘ったるいにおい
沖まで続く遠浅の磯の濃いにおい
自分で確かめられる沢山の匂いの記憶を持つ世代は今より豊かだと思う
懐かしい田舎の景色に あの場所の光水大気のにおいが加わると若返り効果まであるからね
ありがたいありがたい
遠くへ行きたい
大林宣彦監督の「ふたり」という映画
冒頭?のシーン
『何処か遠くへ行きたいな
というのが実は姉の内緒の癖でした』🎬
舞台は尾道
遠くまで町を見下ろせる高台の部屋で
窓からの風に身を任せ妹が呟き 綴る
譜面台に置いた日記を書いていたのかな
ガラスペン 揺れるカーテン 町の遠景
気だるそうに図面台の様なものにつっぷすように顎を預けて…
30年以上前の作品で
脳内変換してしまっている気がするが
このシーンはもう私自身に置きかわっている
ストーリーより映像が印象的な作品
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尾道 行ってみたかった場所
この春
生まれて初めて訪れた
すぐに向かったのは大林宣彦記念館
郷里の有名人だもの当然あると思い込んでいた
ところが 存在しなかった
死後そういうものは残さないで欲しいという
本人の希望が叶えられていたのだ
そうは言っても流石にここにならと思い
尾道映画資料館へ足を運ぶ
が…矢張り彼に関する常設展示が一つもない💦
見事なまでに徹底されている
特別なイベントの時なら何かしらある?かも?程度の情報しか手に入れられなかった
彼の足取りと映画のロケ地を辿り
尾道でこの ふたり という作品を再び見る
独りよがりのプランは一瞬にして消えた
気持ちを切り替えて
あちらこちらに見える石段をゆっくり登ると
そこかしこにお寺
疲れたら10代に戻って坂道を駆け下りる妄想をする
高台の千光寺まで春の海風が昇ってくる地
あのシーン潮の香りがしていたはずだわ
尾道で想いの丈を込めて妄想する贅沢
35年の時間旅 過去と今を行ったり来たり…
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何でもそつなくこなせる優等生で美人の姉
映画では中嶋朋子が演じていた
妹役は石田ひかり
ドジでノロマで夢見がち
何かにつけて姉と比較され育ってきた
原作 赤川次郎
主題歌 歌詞大林宣彦 作曲久石譲
最後の声
母の最後の声を ふと聞きたくなった
暗闇の中寝息だけが響く病室で録った音
一週間後母はこの世を去った
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最近スマホを変えた
画面を大きくして写真も動画も移したから
簡単に出会えると思っていた
しかしどこにも残っていないよあの動画
そんなはずはない消えた?そんなはずは…
面会の度に衰弱していく姿を振り払うように
携帯で彼女の寝息を何度も聞いては
母の温もりを耳元に感じていたんだから
言葉にならない吐息でも娘の私にとっては紛れもない母の声......
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8年の時を戻して慎重にあの病室の動画をさがす
ようやく一枚の寝顔が出てきた
暗がりの中ぼんやりとだが見まごうなき母
動画なんだからね、なんで画像なの??
祈る思いで何度タッチしても聞こえて来ない
最後の声は何処へ行ったの??
光輝け、暗闇で
このお題で最初に浮んだのは
万博展示『夜の地球』
今尚、瞼を閉じるとくっきりと浮かび上がるほどのインパクトだった
ただ5/2に紹介してしまったので......
話題を変えて
生来せっかちで雑な自分が
一歩ずつゆっくり進む事を学んでいる
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光を感じる細胞に一つ二つと異変が生じて
光を感じる視神経が一本二本と減り続け
複数の病名を持つ今
暗闇が忍び寄ってくる恐怖に
残りを数えることは絶望へのカウントダウン
自身を不満や不安で満たしていくことになる
それはもうお腹一杯 経験済みだから
光を感じていることに視点を移せばいいよねって最近思うことにしている
脳へ光を届てくれている存在に気づく事の方が大切だよって
そして見えるという確かな証に感謝して過ごす
運ぶ光の量は日増しに減って充分じゃない
その分出来なくなったことが随分増えた
だけど年中無休の光宅配便の存在に気づいたら
愛おしくも健気に感じ 大切にしようってね
無駄だと決めつけず出来ることから一つずつ
最新の情報収集
薬のデータ記録
生活習慣の改善
ご褒美サプリ
毎月の通院等.....
未来の医療に繋げるために
小さな努力がサンプルの一つとして役立つ事もあるかもしれない
医療の進歩より先に自身の暗闇が来たとしても
誰かの光輝く世界のために相互扶助になれば
まあそれもありかなと思い始めている......
忘れがちな今を愉しむこととの両輪で一日一笑
〜まだまだ出来ることが残っているよ〜
新緑眩しい今朝の庭 生気に包まれて思う
子供の日が迫るといつも考え込む
喜ぶ顔が見たいな プレゼント何にしよう
今では孫への贈り物
何色が好き?
まずは色さえおさえておけば安心だ
ピンクでしょう
ううん
今は青が好き
アレっ水色だったっけ?
取り繕いながら再確認したけどね
青いものってうーんあおって言ってもね🤔
今更ながら青のヴァリエーションの多さに
気付かされる
空海水….人は『あお』と深く繋がっている
気持ちによってもみえかたは多種多様
あ〜漢字にこだわり始めてたらドツボだわ
もう聞いちゃうか
青ってどんな色?
えーそれも知らないの
◯◯の青だよ
きっと即答してくれるわ
ハハ
軽々第一ステージクリア!