『残念ですが治療方法がないのです』
その瞬間
若い医師は患者の私を手放した
天地を見失いもがく恐怖がよみがえる
あれは何年前?
常夏の楽園
ダイビング中
不慣れなボンベに反転する身体
すがるものはなく
一瞬にして向かう先を見失う
水面はどこだ
全身が空回りしはじめる
だ、だれかああ
晴天の霹靂
私を一人にしないで
あなたは誰なんて言わない
今だけ繋がっていて
この足が地に着くまで
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ある日突然聞いたこともない病名を告げられ
生活が180度変わった
取り憑かれたように本やネットで細切れ情報を集め続けた病気のこと、名医のこと、専門医のいる病院…..
難病の烙印を押された後 の恐怖と孤独から救い出してくれたのは闘病されている方の赤裸々なblogだった
医療の日進月歩と先達の生き様が光
手紙の行方
『漂流郵便局』って知っていますか
瀬戸内海の小さな島にあるんですよ
2度と会えないとわかっていても
心の整理がつかず長年漂う想い
デジャヴのように湧き上がってくる記憶
閉じ込めておくには心は狭すぎる
紙ひこうきにのせるほど軽くはない
そんなあなたへ
いったん手放す勇気を持ってみませんか
いつかの誰かに手紙を書いてみませんか
様々な思いが横たわる
私書箱へ預けてみませんか
ー漂流郵便局留めにしてー
瀬戸内の穏やかな海を渡り
時にたゆたうことで
圧縮された想いは変化して
手紙は届くべきところへ行くんですって…
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過去/現在/未来
もの/こと/ひと
何宛でも受け付けます
いつかのどこかのだれか宛
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あなたがここを訪れたくなったその時に
その行方を確かめてはどうかしら
りんご好きが大子町で出会った〜🎵
森のかがやき
初めて知ったリンゴの品種
なんて素敵な名前でしょう
出会った瞬間からときめきが止まらない
これがそうだよとりんご農家のおじさんが
腰を屈めて手にしたのは昔話の翁の様で
かぐや姫からのプレゼント?って思ったよ
ワクワク
名に増す輝き✨
両手で大切に包み空へ掲げる
はじめまして
私を笑顔で迎えてくれるのね
よろしく
交わる心 相思相愛❤️
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りんご
山村暮鳥 作
両手をどんなに
大きく大きく
ひろげても
かかへきれないこの気持
林檎が一つ
日あたりにころがつてゐる
時間よとまれ!
地球上の生きとし生けるものが祈り叫ぶ日
その足音が迫っている
とめたい時間があるなら
hourglass を満たしてはいけない⌛️
先送りの未来でまた黙祷の日々を送るのか
君の声がする
君の歌声
君の笑い声
君の無言の声
顎のほくろが誘なう君の唇
最後の言葉は
ありがとう だね
君の声がみえたんだ
今際のくちびるが見せてくれたんだ
薄闇の中
吐く息だけの静寂
君の声がした
私のありがとう 君に届け