ぼんやりと、閉じた扉にもたれかかる。ここからしばらく開きはしない。
ぼんやり眺める外の景色はすぐに目の前からいなくなる。時折すれ違う時の勢いなのか大きく揺れて意識が引き戻される。
最後の一言が思い出せない、思い出したくない。
ざんこくなやさしさなんて、いらない

『先が見えない』

じゃあまたね

そう言って別れた友人ともう何年も会っていない
そのうち連絡取るか

また明日

明日がいつまで経ってもやってこない

また…また…

先延ばしにするのに便利な言葉

いつかやる
そのうちやる


ほんとうにやってくるのか


（またいつか）

『星を追いかけて』

きらきらかがやくすがたをながめてる

ちらちらとまたたきだきしめてくれる

わたしがとまればあなたもたちどまる

いつまでたってもおいつけないきょり

おいかけるぶんだけまえにすすんでる

『今を生きる』
やらかしたこと思い返してはうなってる
やらなきゃいけないことを考えてため息ついてる

私は一体何をしてるんだろう

『飛べ』
飛べ、飛べ、飛ぶんだ！！！
こんなところで燻って場合じゃない
走って、勢いつけてそのまま飛び去ってしまえ！