私には、とても仲の良い親友がいた。幼稚園の頃から中学校まで同じだった。
でも、あなたは私と違う高校に行くといった。正直悲しかった。いかないでほしかった。でも親友のことを考えると止めることなんてできっこない。
私は、あなたを止めなかった。
そしてあなたは去っていった。
あなたは別れ際、私にサヨナラを言おうと振り向いた。
・・・・・お願いこっちに来ないで。悲しくなっちゃうじゃん。せっかく涙も我慢してたのに溢れてきちゃうじゃん。お願いこっちに来ないで。
お願いさよならは言わないで…
私達の住む世界は人間界や、現世とよばれ、天には天界、地には地獄があるとされている。天界はとても明るく穏やかな世界。地獄は暗く危険な世界。
私達はそんな世界の間に住んでいる。
私達は光と闇の狭間に生きている。
私の愛する人、大切な人、命をかけてでも守りたい人、とても身近にいる人達。でも、どこか遠くにいる人達。
私に興味のない人、私のことをただの友だちとしか思ってない人、私より自分の命のほうが大切な人、とても、とても遠くにいる人達。私がどれだけ思っていてもあなた達が私を思ってくれていないと、私達の心のミゾは埋まらない。わたしたちの心の距離は縮まらない。
私とあなた。二人で一つの物語。あなたと私が出会って、たくさん恋愛した。楽しかった。
そして私達は結婚した。子どももできた。嬉しかった。幸せだった。なのに・・・
あなたは、私に離婚しようと言い出した。子どももいるのに・・・なんで?なんで?それだけが頭によぎる。
お願いだからわたしを見捨てないで・・・
私とあなたの物語こんなとこで終わらせないでよ・・・
私は、誰からも愛されたことがない。親からは虐待され、学校ではみんな、私をいじめる。先生や他の大人もみんな見て見ぬふりをする。
こんな世界もう嫌だ。これだけ生きたんだ。もう十分…きっと神様も許してくれるでしょう。
…さようなら地球。さようなら私…
ガッ!!! 誰?「私はもうつかれたのよ。こんな世界にいたくないの!!」
?「なら、なぜあなたは泣いているの?」
ッ!・・・
?「何かあったのなら私が話を聞くわ」
「…私、親に虐待されているの…それに、いじめも受けているわ。だから…だから、私にかかわらないで。もう死なせてよ。お願いよ…」
?「だったら、私があなたの味方になるわ。そして、あなたに愛を与えてあげる」
「そんな事したらあなたまで、いじめられてしまうわ。」
?「大丈夫。私は大丈夫。」
「…そっか。わかった。ならお友達になりましょ。私は香よ。あなたは?」
?「ウフフ、嬉しいわ。私は心よ。よろしくね香」
香「えぇ、よろしくね!心!」
それから、私と心は毎日のように仲良く遊んだ。いじめもなくなった。
私達は、これからも、この美しい大空で過ごしていく。
これが、私があなたにもらった最初で最後の愛情。
後書き
この話を読んで不快にさせてしまったら申し訳ありません