愛があれば通じ合えるとか。
愛があれば他に何もいらないとか。
愛があれば奇跡を起こせるとか。
誰がこんな魔法みたいな言葉にしてしまったのか。
愛なんて叫んだところで意思表示にしかならない。
愛は魔法ではない。
だから通じ合おうとするだけでいい。
もっと欲しがってもいい。
奇跡に頼る必要なんてない。
叫びたいと思えることが愛なんだ。
~愛を叫ぶ。~
モンシロチョウで思い出した。
私がまだ義務教育を受けていた頃、
実家が引っ越す前の家のこと。
毎年夏が近づくと、
庭先の植物にチョウチョの幼虫が現れる。
いつの間にか5、6匹いて、
葉っぱをムシャムシャと我がもの顔で食べている。
その様子を見たり、音を聞くのが好きだった。
サナギになると動かないので見る回数は減り、
気がつくとカラッポになっている。
結局、チョウチョの姿を見ることは殆どなかった。
夏の一時、今でも鮮明に覚えている。
トゲが生えた枝。
鳥のフンのような姿。
大きな目のような模様。
突っつくと飛び出す臭いツノ。
あ、
それアゲハチョウだ。
~モンシロチョウ~
正しい選択をした
当時を思うなら
選択肢なんてない程に追い込まれていた
もしも拒んでいたら
今の私はなかっただろう
同じ状況なら誰でもそうしたと思う
でも
どんなに望みが薄くても
どんなに堅実な判断でも
自分を信じてあげられなかったことに
涙を抑えきれなかった
~忘れられない、いつまでも。~
子どもの頃は何でも一大イベント
春夏秋冬
入学、進級、卒業、進学
当たり前だと思っていたのに
もう得られないわくわく
今じゃ毎年毎年ひたすらに
暑がったり寒がったりの繰り返し
いつ卒業できるのかな
ほら、また暖かくなってきた
~一年後~
とても活発で
とても絵が上手で
とても笑顔が素敵な人だった
卒業と同時に会う機会はなくなって
しばらくして大人になって働いて
いろいろ学んでいく中で
今どうしてるかなと思いを馳せる時もある
“素敵な人”という指標をくれた憧れの人
ずっと初恋だと思っていた
~初恋の日~