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4/23/2024, 9:45:35 AM

 たとえ、今までやってきたこと何から何までぜーんぶ全部間違いだったとしても。
 悔やんで後ろを向いている時間は無いのだから仕方がない。
 前向いて走るしか道はない。

4/22/2024, 9:40:13 AM

 雫が、ぽとりと地に落ちた。
 それを見てはじめて、自分が泣いていることに気がついた。
「わ、わ。なんでだろ」
 誰かに見られていないだろうか。
 落ちた雫は無理でも、せめて心だけでも隠そうと取り繕おうとして、泣き笑いの笑顔を作った。
 だけどそれも無駄な足掻きだったみたい。
 誤魔化そうとすればするほど、ぽたぽたと雫は落ちて、止まらなくなった。


『雫』

4/19/2024, 9:11:09 AM

『無色の世界』

 鮮やかな色さえ知らなければ。

 この世界が無色だと、気がついてしまうこともなかったのに。


4/18/2024, 9:46:26 AM

 桜が散っても日々は続く。
 読みかけの本の頁の間から、いつのものかもわからない桜の花びらが出てきた。
 また来年。


4/16/2024, 3:28:17 AM

『どうか元気で、幸せに』
 私が望んだのはそれだけだった。
 なのにあの子は、ネオンがギラギラ光る夜の街に溶けていって、そのまま帰ってこれなくなった。

 届かぬ想い。
 届くわけがない。
 伝えなかったから。

『どうか元気で、幸せに』
 私が望んだのはそれだけだった?

 厚かましくも、想いを受け取って欲しかった。
「私はあなたを心配しているのだ」
 という一方的な想いを。

 あの子の昔のすっぴんの顔しか知らない程度の、この私が。



『届かぬ想い』

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