純白をまとい手を引かれて歩く君
その道を共に歩くのは
何度も君から聞いた唯一のヒト
あなたの色に染まります
純白はその証なのだと
照れながら笑っていた君
染まらないで、なんて
言えはしなかった
もしものときは
前みたいに付き合うから
そのヒトが相応しくなかったら
私が代わりに殴ってあげるから
君よ、どうか幸せに
キミの狙いはわかってる
私が見てない隙をつくつもりなんだろう
そうはさせない
私はずっと見ているぞ
顔を洗い
耳を擦り
尻尾をぱたり
何気ないフリをしても無駄だ
キミの手がコップにかかった瞬間
私は即座に手を伸ばす
あ、やられた!
世界の平和は守られました
みんなの笑顔は守られました
いつまでも幸せに暮らしましたとさ
いつまでも語り継がれましたとさ
物語の終わり
皆大好きハッピーエンド
それは、とても美しい物語
それは、とても残酷な物語
犠牲も、苦悩も、葛藤も
喜びも、幸福も、覚悟も
平等に物語の素材になる
美談のための飾りになる
それでも君はそこに居た
それを証明するために
私は今日もハッピーエンドを騙る
見つめられると
ドキドキ
ソワソワ
落ち着かない
前髪ヘンじゃないかな
頬は赤くなってないかな
リップ変えたの気付いた?
それとも何かついてる?
あ、スカートに皺よっちゃってる
やだな、気付かないでほしいな
チラチラ
モジモジ
なにか言ってよ
え、うしろ?
もう!そういうところ!
あなたはわたしの心臓
頼りないほど柔らかくて
ずっしり重く温かい
精一杯に生きている命
あなたはわたしの最愛
愛おしくて涙が出る
愛らしくて笑みがこぼれる
愛くるしい笑顔が
これからも損なわれることがないように
あなたはわたしの希望
わたしの全てがあなたの糧になりますように
この先、あなたが歩む道に幸多からんことを
いつかの門出にはあらん限りの祝福を
わたしはあなたのみちしるべ
だから、迷ったときや疲れたときは
気にせず帰ってきなさいね