今日一日の大半を掛けて集めた沢山の"楽しい"を
ものの5分でぶち壊す化け物と暮らしている。
それでも
もう一度集めるべきだ。
私の尊厳の為に。
#ルール
ひとつ
焦ってる時は、その場で上にジャンプする事。
気持ちか体が軽くなるまでやる。
ふたつ
ドキドキする時は、胸の前で右手をぎゅっと握り込む事。
私はここまで頑張った、という事実を噛み締める。
みっつ
なんかいやだなぁ、と思ったらぽやん、とする事。
そのうち分かる。
私が私を安心させるルール。
どうしても連れて来たかったんだ。
可愛い×可愛い=正義だろ
なら
儚い×儚い=尊いだ。
クソ可愛い恋人が
ふーん、て顔で散ってしまった桜の絨毯を見てる。
儚い、可愛い、尊い
「ね、可愛い?」
「可愛い。」
眩しくて目が潰れそうだ。
#誰よりも、ずっと
側に居て
異変を知らせ
寄り添ってるその身体を
先ず大切にしてみる。
水を飲み栄養ブロックを摂り
たっぷり寝てみる。
何処の誰が何を言っても
心臓と肺と血液と細胞がちゃんと頑張ってる。
だから、ちょっとそれ置いて休憩しな?
#皿の中の味
ドブの味のするスープの具合はどうだ?
お口に合ったか。
とてつもなく絶望し、しかし自己愛を捨てきれず、
投げ捨てた筈の空の皿を見下していた筈だが?
ぁあ?
腹の虫が鳴るのを放っておいただろう?
まぁ、そこの皿に入っていた飯が気に食わなかったのは分かる。
大いに理解しよう。
その反抗心たるや天晴れだ。
俺もそうだった。
さぁて。
どんな味だ。
お前が初めて自分の手で掴み掛かった皿のそいつは。
あぁー俺の時は、トマトの味がした。
塩も胡椒も何もない、トマトを潰したスープだったなぁー。
「お前は?Mr.」
「... ドブの味だろ。」
「そうか。お前はもっと美味いものを食えよ。」
さて、では次に行こう。
「あんたは?Ms.」
あんたが味わった
希望の味を、俺に教えてくれないか?