10/8/2024, 12:23:34 PM
【束の間の休息】
笑うのも怒るのも走るのも、なににもしばられない自由時間がおわって
あたたかく柔らかなベッドのある鳥かごに戻る
街灯もない暗闇が点々とする夜道を
車を走らせるBGMはいつだって休息をくれた
自分を鳥に戻すための2時間
誰のものでもない、でもひとりぼっちでもない、私
ほっ、と息をつく
明日からまた、健気で哀れな美しい小鳥になって
歌ってみせるよ、
それがあなたの安息になるのなら
懐かしい痛み、
縛られること、足枷を嵌められること、
職務を全うしている満足感
9/29/2024, 2:15:27 PM
【静寂に包まれた部屋】
雪がこんこんと降り続いても、
どしゃ降りで学校が休みになっても、
何も考えられないほどの酷暑でも、
部屋の中は快適です
夕方から夜に移り変わっていくあいだの
陽が沈むときがいちばんしずかです
本を読んでいたのにいつのまにか真っ暗闇、
なんてこともあったっけ
自分のために静寂を使えるということ
実に羨ましい
9/28/2024, 11:29:18 AM
【別れ際に】
いつでもいい、もういちど会いたくなるような、
どこか記憶に残るような、
ふと思い出してもらえるような、
あなたと会えてよかったと伝わる私で手をふる
9/26/2024, 10:24:16 AM
【秋】
秋。
私のベッドルームはいつも秋。
読みかけの本、小さなあかり、あたたかいお茶
クッション、ひざ掛け、やわらかなシーツ
もぐりこんで読書のつづき
眠りへの道、ポプラ並木のようにまっすぐ
わくわくとわくわくの間、
階段の踊り場、
無条件にすすむエスカレーターから
降りてもいいような、
選択してもいいような、
あら、と立ち止まるような
みんなと同じほうへ連れていってはくれない、
私の生まれた秋。
9/26/2024, 9:59:46 AM
【窓から見える景色】
大規模改修中のマンション
かけられたネットで、ベランダは朝から夜までずっと雨の日のいろ
外れたら雪がふってるかも
それもいいかも