小さな事
些細なこと
ほんの少し、それだけで
私の心は嘘みたいに跳ねる
うるさいくらい
あなたにバレないか
ドキドキするぐらい心が跳ねる
ああっどうか、どうか
あなたに気づかれませんように
わたしだけの
小さな小さな秘密
もう少しだけこの距離感で
あなたを見つめているだけで
声が聞こえる
深くて暗い
耳を塞いで、目を閉じる
逃げれなくて、泣くばかり
冷たくて触れれないそれは
引く事も押すこともできずに
私を捉えて離さない
それでも、優しくて私だけが分かる声
透き通る、少し高いその声は
涙を止めて、勇気をくれる
開いた眼に映るのは
照れくさそうに笑うあなた
勇気をくれるのは
私があなたを呼ぶ声
秋は嫌いじゃない
でも、なぜか感傷的になる
だから思いもよらない事に遭遇する
こんなにも素直になれない
どうしてもカワイクナイ、わたし
嫌になる
はぁとため息をついて銀杏並木を歩いていくと
少し冷たい風が吹いて、顔を顰める
顔を上げれば「よっ!」といつもの彼の顔
あぁ・・ずるいなぁ・・その顔
この後、彼の言葉に
耳まで真っ赤に染まったわたし
勇気を出して、繋いだ手
忘れられない彼の照顔
少し甘酸っぱい秋恋
私にとって大事な事
あなたには秘密
誰にも秘密
私だけ
それは
あなたの隣を歩く事
それだけ
でも、私にとっては大切
かけがえのない事
甘くなくていい
ただ・・・あなたの隣にいる事
簡単なようで難しい
すきってバレないように
わからないように
誤魔化して
揶揄って
あなたの横顔を見てる
無愛想
いつも誤魔化して本音は見えない
それなのに思慮深くて
愛情深い、そんなヤツ
知らないうちに
いつも目で追ってたらしい
側にいるのが当たり前で
ああ、好きだなぁ。
そう思ったのはいつからだろうか?
誰にも渡さない
お前を捕まえれるなんて俺ぐらいだ
無自覚で人たらし
いつも皆の人気者
自分の事となると無頓着で
他人のことを優先しちゃう
恋愛はポンコツ
なのに
いつも、私を助けてくれる
勘違いしちゃうじゃない
ずっとあなたを目で追ってる
ずっとずっと好きだった
けど、言えない
この距離が変わるのが怖い
適度に戯れ合うこの空間のままで
あなたを側で見ているだけ
ねぇ、私を捕まえてくれる?