行く道 行く道
彼らは私を見ている
特に何かをしてくるわけではないが
こちらを見ている
そして 私もまた
彼らを なんとなく見つめる
微動だにせず そこにいる彼らは
時折吹く風に揺らされ
さわさわと 音をたてる
皆同じ方向
同じゆれ方で
さわさわ
さわさわ
私は彼らを見つめ
彼らは私を見ている
さわさわ
さわさわ
朝も 昼も 夜も
ともかく
ゆっくり寝て ゆっくり休む
身体も心も 休ませる
スマホも見ない
静かな空間で
自分自身を 休ませる
頭の中を空っぽにして
深呼吸
今日も1日頑張った
えらいぞ 自分
しっかり褒めて
今日の自分を労る
生命を削って 相手のストレスを受け止め
自分を大事にしないこと
相手に自分の生き方を
好き勝手されることは
あなたの人生ではない
今日も、元気でお過ごしでしょうか?
最近はふとした瞬間に、過去の思い出に浸ります
後悔も悲しさも涙も あの日あの時にであったと
脳裏に過ぎるのです
思い出に浸ったところで、どうしようもないのはわかっています
過去は変えられませんから
ゆっくりと目を閉じ
ゆっくりと目を開ける
今の自分に戻ります
今日も、元気でお過ごしでしょうか?
日々流れるままに過ごすのはとても楽です
ただ、それが楽しいかと問われれば
楽しくありません
楽ですけど楽しくはないのです
やはり、自分で選択して生きたほうが色々と楽しいです
今日も、お元気ですか?
私の知らない画面越しのあなたへ……
日に日に寒くなる
夜だけの寒さが 朝にもやってきた
日を追うごとに 日も短くなり
明るさよりも暗さが増える
いくら風が吹こうとも 涼しくはなかったあの日
今では 小さな風が吹いただけで ブルっと身震い
風が吹いても飛ばず ざあーっと音を立てていた葉
風が吹くと ふわっと舞いあがり地面でカサカサ鳴る葉
目に見えて季節が変わりゆく様
秋が冬支度をしている
あの雪が降り あたりに静寂を届ける季節だ
あの静けさは 嫌いではない
ただ 秋が冬支度をしている音が聞こえると
もう少し秋にいてほしい……と
母の袖口を引っ張るように
行かないで…
なんて 声に出してしまいそうだ