優越感、劣等感
これを同時に感じる時がある
寝転がって人々の生活音に勝る怠惰な時間を得ながら何もしていない空虚さを持ち合わせる私と
好きな服で意気揚々と練り歩きながらも全体の格好が如何にも"まだ引き算を覚えてないです"という評価を受ける"煌びやかもどき"な私だ
要は家でも外でもダメだということで
生活音も他人の評価もうるさいなと劣等感を持ちつつ
うるさいなで済むんだとナルシストに優越感に浸れたもの勝ちだということ
これまでずっと
好きな花は摘み
愛した花には水をやる人間を死ぬほど見てきた
悪口を言われている主役も見てきた、そのうち開花するんだろう
無謀、微力で失笑されながら戦って散った人間も見てきた、そのうち無駄ではないことを知るだろう
どんなに醜くとも確かに息をしていた
光が差し消えして
強さと脆さが共存しても
誰かの共依存ではない
絶望した、確かに絶望したのだが
これまでずっと耐えてきた当人は誰だ
目が覚めると
目が覚めると大切なことを深層に置いたまま起きる
忘れたわけではない、ただ単純に色々ありすぎて、思い出せないだけで
とりあえずその中から今日が何曜日であるかで身震いして起きた時間に驚愕してそれが段々と怠さにおさまっていく
希望がないとは言ってはいないが
怒りもぼやけて内包しているようで
忌憚のない単純な言葉を私より私を知る鏡の中に向かって吐き出しそうになる
私の当たり前
自分の人生になかったことが気になった曲の歌詞にでてちょっと悲しくなる
寂しいけど一人は大好きで
明るめのラブソングは解釈不一致で
何者かになるでしょう、ならなければいけないっていう予報が私の当たり前で
レプリカ、ダミー、劣化版
にならないよう足掻いている感覚が常に背後にある
目覚めながら絶望しているけど
一日の中で品なく笑えるのならきっと大丈夫ではある
最近好きなことが習慣に、言い換えて私の当たり前になった
意外と日常への痛み止めになっている
街の明かり
街の明かりがスモール信号ないしは灯台のような何らかのいしをもっているように明滅した
僕は綺麗だなんて街を見ない
多分僕は今の目の前のものたちほどには光れていない
なのに惹かれあっている
何らかの異なる目的をもって生活しているだけの集合体に息を呑む
カラフルだと暖かくなって
水に反射すると増えて幻想的で
その中の一つになりに、不眠症の仲間になりに今日も家に戻ろう
もしかしたら自分で思っている以上に街としては穏やかなのかもしれない