4/8/2024, 3:37:22 PM
ああ、好きだな。
前を歩く君にじわりと浮かんだ言葉を受け入れる。
もうどやってもこの感情を切り離すことはできない。
どうあっても消えることのない恋心。
なら、どうしたら。
今まで、近くで君を見ていた。これからも変わりはしない。
ながくさめることのない夢を見るように。ずっと。これからも。
これからも、ずっと
4/7/2024, 4:51:46 PM
夕日が地面を焼いている。
名残惜しさから地面を焼いている。
自身を薪にしているかのように。苛烈に。穏やかに。
それでもゆっくりと遠のくほむら。
沈んでいく夕日が最後の抵抗にと空を焦がしていた。
沈む夕日
4/7/2024, 3:06:50 AM
君の目を見つめると、そこは空洞であった。当然である。
何せ石像。
人の形をした石。
ただ、手間をかけた。
それはもう気が遠くなるほどの手間だ。
同業者もまりに気が遠くなる工程に気狂いのように扱われた。だがやはり気にもならない。
なにせ人のために掘ったのではないのだ。
4/6/2024, 1:20:23 AM
星を見に行くなど話題作りのつもりだった。
行ったところでわからない。
私のわかる星座なんてオリオン座くらいなのだ。
「オリオン座わかるならそれ起点にすれば見えると思うよ」
「詳しいの?」
「昔付き合ってた彼女が詳しかった」
声が詰まった。
それはそうか。かっこいいもん。
どうせ最初に見る星座が私だったらな、など叶わぬ我儘を心の中で呟いた。
星空の下で笑う君を思う。
星空の下で
4/5/2024, 3:47:38 AM
それでいい。
その言葉でようやく及第点に到達したと実感する。
感動。からは遠い。
まだ課題が多くある、と言うことだ。
何処をどうしたら。どうやったら。
「焦らなくていい」
その言葉に無言で答えた。
それでいい