君の目を見つめると、そこは空洞であった。当然である。何せ石像。人の形をした石。ただ、手間をかけた。それはもう気が遠くなるほどの手間だ。同業者もまりに気が遠くなる工程に気狂いのように扱われた。だがやはり気にもならない。なにせ人のために掘ったのではないのだ。
4/7/2024, 3:06:50 AM