永く続いたら嬉しい。
だけれども音もなく去っていく。
本人の努力とはまったく別の次元からの介入によって。
今回は長く続いたと自分を慰める。頑張った方だと鼓舞する。
そうしていないと寂しさやら悔しさで喚き散らしたくなるのだ。
ああどうしてこうなったのか。
次は、次こそは幸せになりたい。
視界がぼやけ慌てて袖で拭った。
幸せとは
日の出を見るために海に来た。
山出身だからか海に不思議と憧れがあるのだ。
恐ろしくあり神秘的な海。
その海を染める太陽。
開いたいする存在が互いを際立たせている。来てよかった。そう思わせるくらいに神々しい。
厳かな時間を目に焼き付けてを合わせる。
今年一年が良い年になりますように。
被災された皆様の1日でも早い復興をお祈りしております。
授業の一環で今年の抱負を決めて、なぜそれにしたのか、どう心がけるか書かなければいけなくなった。
そしてその提出日が明日。正確には八時間後に迫っていた。
ただし睡眠時間と朝の支度を差し引けば実質一時間弱。
真夜中に、こんな寒くて眠い状態で考えられるはずもない。
抱負と名がつくのだ。そう頭を抱えていれば突如ドアが開いた。
「なだ起きてんの。もう寝なさい」
「宿題がおわんないの」
そう語尾を強めて反論した。
寝れるならもう寝ている。それでも健気に起きているのは学生なりなお悩み故である。
だが母親はやれやれと私の手元を覗き込んだ。
「ならこれしかないでしょ」
私の非難がましい目線をよそに最初の文を書き出した。
「……早く寝ること、って」
たしかにここ最近夜更かしが過ぎるが。
身に覚えがありすぎて反論が出来ないことをいいことにさっさと部屋をでる母親。
だが取っ掛かりが出来たことで続きが書けそうだ。悔しいが時間もない。そう言い訳しながら続きを書いた。
誕生日が1日しか無いように新年最初の日も今日しかない。
何せ次は一年後で今日と来年ではまた事情が違ってくるのだ。
誰かの特別で誰かの平日。
かく言う私はまだ仕事納めをしていない。元旦なのに。
それでも巡ってきた今日に想いを馳せる。
初詣に向かう親子連れを横目に職場に向かう。
始まった一年と連休のため今日は労働である。
新年
除夜の鐘を聴き逃し気がつけば午前二時。
暖房によって快適に整えられた部屋で炬燵の中、極楽以上の言葉が見当たらない中飛び起きた。頬に跡はなかったが机には若干の涎ができている。
寝ぼけ眼でスマホを見た。
特に約束していた訳ではないが寝落ちする前までLINEでやりとりしていたのだ。
あちゃーという独り言と共にトーク画面を起動させる。
「寝落ちしちゃった?」「おーい(笑」「よいお年をー」
「年明けた」「ことよろ」
ひとまずスタンプを送り寝落ちした、ことよろと返す。
仕方がないので布団に移動せねば。
良いお年を