5/19/2024, 10:23:56 AM
『突然の別れ』
高校一年の夏、親戚が亡くなった。
おばあちゃんの妹で、ひいおばあちゃんの家によくいる人。
目の前に横たわるその人を見て、隣に立つお母さんが言った。
「眠ってるみたいだね。」
私には、眠ってるみたいだなんて思えなかった。
でも、なんだか言ってはいけないような気がして、「そうだね。」と頷いておいた。
5/8/2024, 10:25:51 AM
『1年後』
1年前の私のことを、もう言葉にできない。
あれほどたくさんノートに書きつけた言葉も、ぼんやりとしか思い出せない。
今の私には、どんな言葉が似合うだろう。
1年後の私は...。
どうしてか、前向きな言葉が苦手で。
前向きな言葉は落ち着かなくて。
だから、悩みのない、今の自分が分からない。
5/6/2024, 6:08:00 AM
『君と出会って』
君と出会ったその日から、自分が少しづつ変化していくのが分かった。それがいいことなのか、悪いことなのか、そこまではまだ判別できなかった。
最初に戻ってきた感情は、「恐怖」だった。
街中に溢れる音やら光やらが怖かった。知っている人の声は特に。
自分の中がざわざわして落ち着かなかった。耳を塞いで、目を固く閉じて、叫びたかった。もちろんそんなことはできず、感情を押し殺そうと必死だった。
だんだんその恐怖が収まっていく。
ほっとして、そこでいつも、
君がずっと隣にいてくれたことに気づく。