『君を探して』
君を探してくれる人なんてもう何処にもいないんだよ。
君がここからいなくなっても、
君の命が終わりを告げても、
もう誰も君のことを探してはくれない。
可哀想だね。
ね、僕もなんだ。
僕のことももう、誰も探してはくれない。
僕が何処にいたっていなくたって、
この世界には何の影響も及ぼさない。
それってとっても幽かだ。
取引しないか?
いつか君がいなくなった時は、僕が君を探してあげる。
君が何処にいたっていなくたって、
きっと君のことを見つけてみせるよ。
君の命が終わりを告げてもきっと、探してあげる。
だからどうか、どうか君は僕を探して。
他の誰もが見向きもしない僕を
どうか君だけは見つけてくれ。
お願いだよ。
『星』
ずうっと昔の光を今
ねぇ あなたと二人見つめている
あの子は変わらずあの場で光っているのかな?
今日も
すうっと私の瞳を今
ねぇ 透いて通っていった光
嗚呼 願わくは永遠ならいいのにな
まだ消えないでそこにいてステラ
『あの日の温もり』
初めて行った握手会。
大きくて温かかった貴方の両手。
あの温もりを忘れはしない。
大好きだった貴方達についていけなくなり、
推すのをやめて7年以上は経つでしょうか。
貴方達はとても大きくなりましたね。
ファンも増えてテレビに出る機会も増えた。
元気なら良いです。
昔、私は貴方達に幸せにしてもらったから、
今の貴方達が幸せでいてくれると嬉しい。
それは本心。
不倫とか活動休止とか色々あって、
正直推してなくて良かったって思ったよ。
今更何とも思わないしどうでも良いんだけど、
でもあの日のことは美化して覚えていても良いかな。
照明の光が強くて暑かったんだと言っていた。
だから手がめちゃくちゃ温かくなってたんだって。
じんわりとした熱に包まれて泣いた。
この人は実在するんだと知った。
貴方がどんなに最低な人だったとしても、
あの日の私にとってあの日の貴方は王子様だった。
『やさしくしないで』
あなたがとても優しい人であることは知っているわ。
その優しさに救われることもあるの。本当よ。
でもね、
その優しさに苦しめられることもあるんだって、
分かってほしい。
あなたが私に優しくする度、
私はとっても惨めになる。不安になる。怖くなる。
そうしていつかはあなたのことを嫌いになる。
私だってあなたのこと、嫌いになんかなりたくないわ。
だから優しくしないでほしい。
その優しさに報いることができないから。
見合うだけの何かを返せないから。
私はあなたに優しくはできないから。
何も返さなくて良いだなんて言わないでね。
只より高いものはないのよ。
『小さな勇気』
小さな勇気の結末が何も生まなかった時、
「やらなければ良かった!」と
悔いて恥じて首を括りたくもなるものだけど。
そのような妄想がどうにか私をこの世に留まらせる。
妄想の私が首を括ってくれるおかげで、
現実の私は首を括らずに済んでいる。
あーるあいぴー お墓を建てよう。
私の代わりに命を絶った、私のお墓を私の中に。
だからどうかそれ以上引きずらないで。
能天気に笑ってられるようにして欲しい。
いつだって首は吊れるから、
早く馬鹿笑いできると良いね。