『流れ星に願いを』
僕らを残して母は去る。
僕らは暖かい場所でくるくると回る。
不意に異物が近づいてきた。
異物を包む空気の層。
僕らがそこに飛び込むと、
僕らの体は熱く光出す。
すると何やら異物から、
得体の知れぬ視線を感じる。
何かが僕らを見つめている。
それらは僕らに願いを託す。
何かの想いに包まれながら、
僕らの体は燃え尽きる。
それは時に暴力的で、
それは時にあたたかく、
それは時に寂しいもの。
僕らの最期を看取る、あなたは誰?
『ルール』
生きとし生けるものにかせられた最大のルールは、
「生きましょう」なんじゃないのか。
生きなきゃいけないんだから、
健康的な生活を送らねばならないし、
死刑になるような罪を犯してはいけない。
過度なストレスからは逃げるべきだし、
あらゆる危険を避けるべきだし、
死なないよう最後まで足掻くべきだ。
生きれる限り生きるんだよ。
課せられて科せられてる枷だから。
生き方はさほど問題ではない。
『春爛漫』
開き切った土筆。
モンシロチョウ。
何年目かのムスカリ。
軒下の蜂の巣。
公園に響く子どもたちの声。
目を覚まさせる日差し。
生温い風。
リュックサックにお弁当。
水筒、帽子、レジャーシート。
菜の花畑を見に行こう。
学校に行ってるお姉ちゃんには内緒。
お父さんとお母さんと私、3人だけのピクニック。
『大切なもの』
アニメやドラマを見たとき、
漫画や小説を読んだとき、
音楽を聴いたとき、
心の中に溢れる想いを失くさないで。
私もあんな作品を作りたい。
私もそちら側へ行きたい。
私の世界も見て欲しい。
誰かの作品は私の人生を支えてくれたから、
私も誰かの人生を支えられるような作品を作りたい。
思ってるだけじゃ何も始まらないし、
才能がないくせに努力もしないから、
実現するのは難しい。
それでも、その想いだけは忘れたくない。
忘れようとしたって忘れられない。
キラキラとした大切なもの。
それを夢と呼ぶのでしょう?
『My Heart』
私の心は私のものなの。
貴方なんかにやらないわ。
けど、
貴方の心も私のものなの。
他の誰にもくれてやらない。
貴方にだってくれてやらない。
私の心は私のものだけど、
もし誰かにやらなければならないとしたら、
致し方ないから貴方にあげる。
貴方以外の誰かよりかは、
貴方の方がよっぽど好いから。