冬山210

Open App

『流れ星に願いを』

僕らを残して母は去る。
僕らは暖かい場所でくるくると回る。

不意に異物が近づいてきた。

異物を包む空気の層。
僕らがそこに飛び込むと、
僕らの体は熱く光出す。

すると何やら異物から、
得体の知れぬ視線を感じる。

何かが僕らを見つめている。
それらは僕らに願いを託す。
何かの想いに包まれながら、
僕らの体は燃え尽きる。

それは時に暴力的で、
それは時にあたたかく、
それは時に寂しいもの。

僕らの最期を看取る、あなたは誰?

4/26/2023, 4:01:22 AM