『春爛漫』
開き切った土筆。
モンシロチョウ。
何年目かのムスカリ。
軒下の蜂の巣。
公園に響く子どもたちの声。
目を覚まさせる日差し。
生温い風。
リュックサックにお弁当。
水筒、帽子、レジャーシート。
菜の花畑を見に行こう。
学校に行ってるお姉ちゃんには内緒。
お父さんとお母さんと私、3人だけのピクニック。
『大切なもの』
アニメやドラマを見たとき、
漫画や小説を読んだとき、
音楽を聴いたとき、
心の中に溢れる想いを失くさないで。
私もあんな作品を作りたい。
私もそちら側へ行きたい。
私の世界も見て欲しい。
誰かの作品は私の人生を支えてくれたから、
私も誰かの人生を支えられるような作品を作りたい。
思ってるだけじゃ何も始まらないし、
才能がないくせに努力もしないから、
実現するのは難しい。
それでも、その想いだけは忘れたくない。
忘れようとしたって忘れられない。
キラキラとした大切なもの。
それを夢と呼ぶのでしょう?
『My Heart』
私の心は私のものなの。
貴方なんかにやらないわ。
けど、
貴方の心も私のものなの。
他の誰にもくれてやらない。
貴方にだってくれてやらない。
私の心は私のものだけど、
もし誰かにやらなければならないとしたら、
致し方ないから貴方にあげる。
貴方以外の誰かよりかは、
貴方の方がよっぽど好いから。
『ないものねだり』
ないものをねだるより、
あるものに目を向けた方が良い。
あの人はあれを持っているけれど、
私はこれを持っているんだって誇れば良い。
というのは、誇れるものがある人にだけできることで。
ないものをねだってしまうのは、
対抗できるものを持っていないからなんだ。
自分には何もないと思っているから、
ないものをねだるしかないんだ。
何か欲しいんだ。一つくらい。
もちろん、自分では何もないと思っていても、
他者から見たらそうでないこともあるけれど。
自分では気付けないんだから仕方がない。
ないものが欲しいな。
才能、お金、コミュニケーション能力、エトセトラ。
幸せな人生が欲しいね。
幸せだと感じられる人生。
『二人ぼっち』
一人ぼっちが二人集まっても、
それは二人の一人ぼっちでしかなくて。
決して二人になったからと言ってぼっちじゃなくなるわけじゃないし、二人ぼっちになるわけでもない。
二人ぼっちっていうのはもっと、私と貴方の世界なの。
限られた範囲内にいるのは私と貴方だけなの。
一人ぼっちと一人ぼっちじゃ成り立たないの。
私も貴方も孤立してるから。
私と貴方が孤立してるのとは訳が違う。
だから二人ぼっちに憧れる。
私と貴方の世界に行きたい。
だって一人ぼっちの私のことなんて、
誰も見てくれないでしょう?
誰も見てくれないから一人ぼっちなんだもの。