【三日月】
なぜ人は星や月など空にあるものに願いを託すのだろう
キラキラしていて非現実的なのものとも捉えられるが
日常的に存在している、ちょっと上から目線なものたちに
毎日ドロドロとした真っ黒な感情を抱えながら
私の足を無理やり学校へと向かわせ
1日1日を生きている
こんな私にとって、あの空に浮かぶ『みんなの希望』は
眩しすぎる
そう思ってしまうのは、私がひねくれているからなのか?
私の願いを叶えるためには、いったいどこに願えばいいのだろう
何かに依存しないと生きられないのは
私だけだろうか
見上げることができなかった眩しい存在を
その満ち欠けの変化を
きちんと向き合うことができる自分になりたい
そして
それらをいつか一緒に見る大切な誰かに出逢いたい
【雪】
真っ白な雪
あの日以来見てない
9年前に遠い町へ引っ越したクラスメイト
9年前はたしかにこの町に彼はいて
きっと彼も同じ景色を見たのだろう
当時彼は、何を想ったのかな?
私の町ではあの日以来、雪は積もらない
今、彼が生きている町では雪は降るのかな?
あの日と同じ景色とはいかない
あの日のことを彼は忘れてしまったのかもしれない
けれど
もしも今後、私の町で雪が降ったら
なんだかあたたかい気持ちになる気がする…
相手は忘れてるかもしれないけど、私は覚えている
古い記憶が同じ景色と共に
『あの日』の再来を果たしてくれそうだ
【君と一緒に】
君とは長い付き合いだね。
君は不真面目でちょっとおバカだけど
君の言葉にしか伝えてることができないパワーがあって
素敵だなぁって思ってるんだ。
君とは沢山ケンカもしたし、沢山本音で語り合ってきた
今でも君の納得できない部分もあるけれど
それ以上に君のことを大切に思ってるよ。
思ってることを伝えてるのは、少し恥ずかしいね…
直接ではなく、この手紙で伝えてることを
どうか許して欲しい
最後に、明日成人式へ向かう姉へ
今まで一緒にいてくれてありがう
そして
これからもよろしく