10/3/2022, 12:18:23 PM
「巡り会えたら」
そろそろだな。
あれから三百年くらい
経ったから。
愛しのキミに
ちゃんと気がつきますように。
10/3/2022, 8:45:08 AM
「奇跡をもう一度」
ある日、小さなわたしは
鳥に食われ
そのまま鳥の腹にとどまり
空の旅をした
見知らぬ異国に糞ごと着地し
雨水を受け
芽をだし葉脈をひろげ蕾をつけた
それからすこし力をこめて
ぷぅと薄紅の花びらをひらいた
そこに蝶がとまって
わたしの中の蜜を吸いはじめた
蝶がすべて吸い上げ
ふわりと飛び立つとともに
わたしの精神と魂も蒸発して
気化しながら
天へ向けて たち昇った
こんな幸福感は
はじめてだった
奇跡のようにわたしも
幸せになれた
10/1/2022, 4:28:07 PM
「たそがれ」
影が長ぁくなったから
おうちに帰ろ
走って帰ろ
靴が片方ぬげちゃった
誰かおむかえ来ないかな
昼間と違う町みたい
次のかどを曲がらなきゃ
お空は何を隠したの
こどものように泣いちゃった
大きな声で泣いちゃった
9/30/2022, 1:04:26 PM
「きっと明日も」
そうさ、崖っぷちなのさ
これっきり あとが無い
明日も同じようにやり過ごせるとは
かぎらないよ
今日と変わらない1日かなんて、
わからないよ
だから しっかり、
覚悟を決めて歩いて行くのさ
9/29/2022, 6:01:02 PM
「静寂」
静寂なんてないじゃない
いつだって耳の奥できこえているじゃない
血の流れる音が
拍動を打ち血の沸く音が