道草

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5/4/2023, 12:32:22 PM

僕は草の上には寝転がれない
だからアスファルトか砂浜に寝転ぶ
アスファルトはたいてい暖かい
砂浜はその時々で違う
あったかい時も冷たい時もある
寝転がると空しか見えない
流れる雲はどこへ行くのか
南風に吹かれたら北の方へ
西風に吹かれたら東の方へ
雲の行先はいつも風が決める
風に抗うと雲は消滅する
そこには青空しか残らない
新たな風が吹いて
また新たな雲がやってくる
今度はどこへ向かうのか
みんなどこへ行くのか

4/30/2023, 9:21:19 AM

風に乗れるものは
海を渡って、どこへいくのか
異国の砂漠を抜けて
世界の先端をも超えて
宇宙の入り口から
誰にも解らないところまで

そんなに遠くへ行ったとして
君は君でいられるのか
僕のことを覚えていられるのか

もっと手前でいいんじゃないのか
房総半島の海岸はきれいだ
ひとけのない砂浜には
あらゆるものが落ちている
君のよく知っているものも
初めて見るものも
宇宙の欠片だってあるかもしれない

それでも君は遠くを目指す
君は風に乗れる者だから
例え僕のことを忘れてしまっても
風が吹いたら行ってしまう

4/18/2023, 12:58:48 PM

君と僕との距離は
これくらいがいいと思ってる
君もそうだと思ってる
じゃなければ君は僕に
何かを伝えてくるはずだ
もっと近づこうとか
もっと離れようとか
そんな類いの言葉を
週末あたりに投げかけてくる
今週末もそんな言葉はなかった
だからこれぐらいが
いいと思ってる


無色の世界

4/16/2023, 1:41:01 PM

ここではないどこかに
何かがあると思ってる
そこに行けば君がいて
絶えず僕に微笑んでくれる
必要なものは全て揃ってるし
窓から見える景色はずっと美しい
だから何も心配いらない
ここではないどこかのお話し
つまりは夢だよ
目覚めなくても分かってる
これは夢だよ
君は夢だ

4/15/2023, 12:52:21 AM

しずかな雨で幕を開けた
この朝を授けたのは誰
見えないものは全部
神様の仕業
雑音を吸い込んで
静寂を吐き出す
この雨を降らせる術を
知る人はそうはいない
だからおそらく
彼は神様のひとり

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