道草

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3/25/2023, 5:32:37 AM

いつか君は誰かと一緒に
僕のところへやって来る
連れて来ちゃったとか言って
無垢な感じで微笑むんだ
そのとき僕は何を失い
何を手にするのだろう
容易く想像できることと
簡単には気付けないことと
多分いろいろ失って
やっと手に入れられるもの
雨が止んで、降って
また止んだ
風が吹いて、止んで
南風に変わる

3/21/2023, 11:52:07 AM

ふたりぼっちだと感じたときに
その力は試される
きみが発するものを僕は理解し
僕が発するものをきみは理解する
何年も一緒いたら
いつかそんな日が来て
何もかも通じ合えたら
きっとつまらない
きみと一緒にいる意味が
分からなくなるかもしれない
だからこのままでいいよ
今夜も僕は寝る前に
きみにおやつあげるから
真夜中に叩き起こさないで猫
明日の朝は早いんだ

3/19/2023, 5:12:50 AM

目を閉じても閉じなくても
見える景色が同じになる、夏
追いかけるスピードの方が
はるかに速いとしても
僕は決して追い越したりはしない

過去の事象が
過去で煌めいている
眩しくて眩しくて
思わず目を細めた

3/17/2023, 11:31:07 PM

朝から珈琲を淹れる
ドリップドリップドリップ
秒針よりも相応しい音で刻まれる
休日は華々しいけれど
窓の外はどんよりと重たい
春の森の奥で女王がふさぎ込んでいる
ノックノックノック
珈琲はいかがですか
砂糖とミルクも好きなだけ
あなたの気分が少しでも
晴れますように

3/15/2023, 4:27:03 AM

春が漂っている
歌歌と歌いながら
きみはあたたかいようで冷たい
見えるようで見えない
すべてが霞んで
何もかもがあやふやだ
次に気づいたときには
このエンディングもすでに
序曲へと変わっているのだろう
きみが何を考えてるのか
いつか教えてほしいけれど
多分ずっと先なんだ
それだけはなぜか
手に取るように分かる

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